こんにちは、不動産キャリア事務局です。
今回は「用地仕入れ営業」についてのご紹介です。
不動産の営業と聞くと、仲介や販売職を想像する方が多いでしょう。
特に業界未経験の方はこの用地仕入れは聞きなれない職種かもしれませんが、不動産の事業を成り立たせるうえで非常に重要なポジションとなるので、ぜひ参考にして見てください。
目次
「用地仕入れ」とはどんな仕事?
用地仕入れとは、その名の通り「土地を仕入れる営業」です。
居住物件や商業施設・駐車場など、何かしら不動産を建設・販売するためにはまず土地を確保する必要があります。
よく用地仕入れは「きつい」「大変な割には地味」「成果が出づらい」と言われますが、実は不動産業界にとってビジネスの入り口とも言える大切な役割を担ったポジションで「不動産営業の花形」なのです。
ではなぜそこまで言われているのか、もう少し詳しく仕事内容をみていきましょう。
用地仕入れの仕事内容
不動産業者や地主への土地に関する情報収集を行う
土地の情報を集めるためには地道な営業活動が必要です。
主に、不動産仲介会社への定期的な訪問や電話による情報収集がメイン業務となります。
1日に何十件と接点を取り、業者が持つ有益な土地情報を掴んでいきます。
地主の方へ直接接点を取るパターンもあります。
- 行動力
- スピード
- 計画性
- コミュニケーション力
現地調査
次に、集めた土地の情報から場所や価格などを選別していき、法律等で問題がなければ現地調査を行います。
土地の採寸や土壌調査、交通量や周辺の環境まで調査する項目は多岐に渡ります。
また、土地を取得した後の区画整理やマンション開発などの予想図を設計し、収支についても検討する必要があるでしょう。
- 専門知識
仕入れ
良い土地となると他社との競争も激しくなるため、交渉や駆け引きも必要となってきます。
また、地主さんの場合は大切な土地を売買するわけですから、信頼関係も重要なポイントとなってきます。
ですので、良質な土地を確保するためには情報収集と交渉、そしてスピード感が重要になってくるのです。
- 交渉力
- 売買知識
- スピード
働き方の特徴
用地仕入れの仕事内容は理解できたでしょうか?
ではここからは「実際に働くとなるとどういう過ごし方になるのか」をみていきましょう。
休日・残業
前述した通り、用地仕入れの顧客は「法人」となります。
一部、個人の地主さんへ営業をかける事もありますが、多くの企業は仲介会社にアプローチする手法を取っているため、土日休みもしくは水日休みの形態を取っている企業が多くあります。
不動産営業の多くは賃貸・売買仲介や住宅販売のようにエンドユーザー(個人のお客様)を相手にするポジションが多いため、週末に休みが取れなかったり残業が多いイメージがありますが、その点は用地仕入れは他営業と異なる働き方が出来ると言えるでしょう。
給料
平均すると500万円前半の年収と言われています。
不動産営業は歩合が多くの割合を占めます。
用地仕入れもそのひとつで、日本の平均年収と比較すると高い傾向にあります。
結果を出せば出すほど歩合での収入が高くなり、年収1000万円を超えている方も多く存在しています。
一方で、成果が出ない方は歩合を得る事が出来ず、固定給のみの300万円~400万円台の収入になってしまいます。
やりがい
冒頭でお伝えした通り、用地仕入れは不動産業界内で「花形ポジション」と言われています。
その理由としては、事業の根幹となる土地を扱うポジションであり、且つ専門性の高い業務内容だからです。
- 人が住みたくなる
- 価値のある環境づくりが出来る
そんな土地に物件を建設する事が出来れば、会社は大きく利益を上げることができます。
不動産は一度の取引で大きくお金が動く業界なので、用地仕入れはその会社の経営を握る大事な職種です。
本来であれば、不動産売買の知識・経験がある方がキャリアアップとして用地仕入れを転職先に選択するケースが多いですが、最近では業界未経験の方を積極採用している企業も増えてきています。
用地仕入れに役立つ資格
用地仕入れは、不動産に関する資格を持っていなくてもチャレンジが出来ます。
実際に、資格を保有していないが活躍している経験者の方も多く存在しています。
そのため、ここでは「持っていれば有利に働く資格」をご紹介します。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産業界で1番認知度が高い国家資格です。
不動産に関する専門知識も豊富な為、高額な取引となる用地仕入れにおいても、地主や不動産会社など相手からの信用を得ることができるというメリットがあります。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、相手のライフプランニングに即した資金計画の提案などを行うことのできる資格です。
不動産や金融、住宅ローンに関する知識を得ることができるため、地主との交渉などに活かすことができるでしょう。
用地仕入れに向いている人・向いてない人
ではどのような方が用地仕入れとして活躍できるのでしょうか。
業界未経験から用地仕入れを目指したい方も、これを参考に自分に適正があるのかどうかを参考にしてみてください。
向いている人
- 他者との関係性構築が得意
- 地道な営業活動を根気よく続ける事が出来る
- スピーディに動く事が出来る、フットワークが軽い
- 法人営業経験を活かしたい方
- 売買仲介の営業経験がある方
向いていない人
- 飛び込み訪問やテレアポに抵抗がある
- 短期的に成果を出していきたい方
- エンドユーザーと関わりたい方
- 成果主義ではなく安定的な収入を得たい
まとめ
いかがだったでしょうか?
用地仕入れは転職においてハードルが高い印象を持つかもしれませんが、あなたの持つ適正次第では大いに活躍できる可能性があります。
- 不動産営業のプロになりたい
- 将来独立する為の経験を得たい
- とにかく稼ぎたい
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