転職Q&A

【転職Q&A】職種別、転職に”効く”志望動機の書き方は?~賃貸管理職編~

こんにちは。不動産エージェントの田中圭です。

転職活動において、複数企業に応募されているケースも珍しくはありません。
魅力的な企業の求人に対しては応募者も多く、書類選考を通過し面接に辿り着くまでに多くの人と比較されることとなります。
その場合、企業へ対しての思いや職務経歴のアピールを上手く伝えることが大切で、まず人事担当が初めに見る「履歴書」の中にどれだけわかりやすく・丁寧に書かれているかがポイントとなります。

応募する全ての企業に同じ内容の履歴書、職務経歴書を送ってしまうよりも確実にそれぞれの企業に対して志望動機を添えて応募した方が採用の確率は上がるといえます。

その点を踏まえ、今回は職種とケースに合わせた志望動機の書き方についてお話したいと思います。
今回お話するのは、志望動機の書き方「賃貸管理編」です!

志望動機を書く場合のポイント

まずは初歩的な志望動機の組み立て方についておさらいです。
この部分はどの職種でも、例えば応募先が不動産業界でなかったとしても重要なポイントですので、しっかりとチェックし志望動機を書く・話す上で忘れないようにしましょう!

  1. 求人票をくまなく読み、募集内容を理解すること
  2. 応募を考えている企業のホームページを見て企業理念や社風を理解し、事業内容を確認すること
  3. 今までの自身の経歴と何がその企業とマッチするかを探すこと
    ※見つかりにくい場合は学生時代やアルバイトからでもOK!
  4. 求人サイトや転職コラムにあるサンプルなどのコピーではなく、しっかりと自分の言葉で書くこと。

なぜその企業なのか?が具体的に述べられていない履歴書は印象薄

人事担当は自社のポジションやニーズに合った人材を確保したいと思っています。
履歴書や職務経歴書、志望動機を書くことは中々面倒なことですが、書面や面接ではその答えを用意しておかなければなりません。

多くの企業に応募するが故に、どの企業にも「御社の企業理念に共感しました」とだけ書いたのでは一般的な内容を述べるに留まることが多く、説得力に欠けます。
これでは人事担当も「本当に企業理念を見て貰えたのだろうか?」と疑問を持たざるを得ません。

上記に挙げたような企業についての調査や自分の経験とマッチすることを見つけられたら、次は転職ケースごとの志望動機についてご紹介します。

ケース1:不動産業界での就業経験がない場合

不動産業界での就業経験のない、いわゆる「未経験」の方が賃貸管理職を志望される場合、「賃貸管理職に適した人物像であるかどうか」が選考ポイントになるケースがあります。
「賃貸管理職」とは、一般的に賃貸マンションや戸建住宅を賃貸に出したいオーナーなどからの依頼を受けて不動産契約に紐付く一連の業務を代行する職種です。
オーナーや企業の資産に携わるわけですから、誠実であることやスピード感が求められる仕事です。

賃貸管理職は一般のお客様と接する営業職ではありませんが、資産=不動産を持つオーナや企業との接点が多くなります。
真面目にコツコツと仕事に取り組む方や、オーナーに寄り添い共に悩みを解決できる方が好まれる職種です。
また入居者管理も業務として行うケースがありますので、クレームやメンテナンス対応などにも順応できるフットワークの軽さや柔軟な発想力がポイントです。

自分のこれまでの経験やパーソナリティの部分において堅実に取り組むことができる姿勢や、誰かに寄り添い誠実に職務を行うことができる一面を探してみましょう。
数ある不動産業界の職種の中で、「なぜ賃貸管理職を選んだのか?」というアンサーを盛り込んで志望動機を作成しましょう。

NG志望動機

勉強したいから…と言った前向きさを装った志望動機のパターン。
「未経験なので御社で勉強したいです」では人事担当も困ってしまいます。
入社後に専門的な知識や業務を学ぶ意欲があることはもちろん、これまでの自分のどんな経験がどのように企業に貢献できるかというポイントが重要です。
「経験を積んだ業界は異なりますが、これまでの職務において○○○な所は御社と共通していると思うので、早期に戦力となれるよう貢献したいと思っています」など具体性があるとより良いですね。

ケース2:賃貸管理職から賃貸管理職へ転職する場合

賃貸管理を行っている会社から同業種である賃貸管理職を志望される場合は、すでに業界も職務も経験を積んでいるものとして即戦力が求められます。
これまでの賃貸管理職の中でどんな仕事を担当してきたのか、また成果があったことや携わったプロジェクトがある場合は具体的な数字とともに説明ができると説得力が増します。
ただし、注意するポイントとしては「なぜ同じ職種で転職する必要があるのか?」というところ。
不満や今の会社が嫌だから、という事をストレートに話してしまうと人事担当も不安を覚えます。
転職を希望する企業に対しどんな部分に魅力を感じ、これまでのどんな経験を活かすことができるのかをしっかりと書けるようにしてください。

NG志望動機

延々と前の企業について愚痴ってしまう。
同業界からの転職であるにも関わらず、前職の愚痴を零してしまうようでは「本当にこの職種で採用して大丈夫なのだろうか」という印象を持たれてしまうでしょう。
転職理由は簡潔に、また不満があって退職をする場合でも現状を打破するために最大限の努力をした上であることを伝えることが大切です。
嫌なことや厳しいことから逃げるタイプの人なのでは?と判断されては折角の経験値アピールが活かせません。

ケース3:賃貸仲介職からステップアップ転職の場合

現在、すでに賃貸仲介職に就いていて、今後のキャリアやできる業務を増やしたいと思ったときに賃貸管理職への転職を希望される方が多くいます。
同じ不動産業界からの転職となりますが、このケースの場合「どうして仲介職から管理職へ移行したいのか」を明確にできることがポイントとなります。

賃貸仲介営業として働く上で賃貸管理会社とのお付き合いは多く発生するため、その仕事に魅力を感じて転職したいと思う方も多いことでしょう。
また、昨今では賃貸仲介店舗においてもオーナーから物件を預かって管理をしたり専任契約を取り交わしたりすることも多くなりました。
そうした業務に携わっていた場合、もちろんアピールポイントの一つとなります。

より賃貸管理職の近くで働いていた賃貸仲介職から見た希望する企業にどのような魅力を感じ、自分の経験を活かすことができるのかを盛り込みましょう。

NG志望動機

このケースに多く見られますが、賃貸仲介営業職が厳しくて継続することがモチベーション上(時には給与の面でも)難しくなり、営業職ではない賃貸管理職ならできるのでは…と転職を考えるパターン。
これを面接や履歴書の志望動機でそのまま伝えては絶対にダメです。
どの職種においても困難なことは生じるでしょうし、嫌なことから逃げてきたと判断されてしまうことは避けなければなりません。
また、退職理由と志望動機に矛盾がないようにしておくことも大切です。

ストーリーはあるのか

賃貸管理職の志望動機ついて、3つのケースを想定してご紹介しました。
企業の情報収集をして「どの部分に共感したのか」「それはなぜか」をストーリーとして組み立てられる具体性が必要です。
企業理念に共感した場合は具体的にどの部分だったのか、チャレンジしてみたい業務内容である場合は自分の経験とどうマッチするのか。
「なぜ当社を志望しましたか?」にハッキリと答えられるように履歴書や面接の準備をしておきましょう。

この記事を書いた人

不動産キャリア事務局スタッフ

不動産キャリアで転職エージェントに相談する
不動産キャリア