こんにちは、不動産キャリア事務局です。
当コラムでは、不動産業界での基本的な知識や用語についてご紹介していきます。
「不動産業界のことがまだよくわからない」という方は、是非チェックしてくださいね!
今回は、「マンション管理士」についてのご紹介です。
マンション管理士とは
マンション管理士とは、マンションの維持や管理に関するコンサルティング業務を手掛ける職種です。
専門的な知識を持ち、管理組合の運営や建物の構造に関すること、また区分所有者からの相談に応じたりもするマンションの管理・運営に関するスペシャリストです。
マンション管理士となるためには、マンションの管理組合や区分所有権者のトラブルを解決する専門家の証として、「マンション管理士」の国家資格を取得する必要があります。
マンションの管理を適正に行っていくためには、マンション管理組合の運営や建物の維持や修繕に関しての専門的な知識が必要です。
しかし、マンション管理組合の中には、このような十分な専門知識を持った人がいないということがあります。
そのため、マンションの区分所有者に対して適切なアドバイスを行える専門家が必要とされており、重宝される資格です。
マンション管理士の業務内容
マンションは、年月の経過によって修理や修繕が必要となる他、利用者が増えればそれだけトラブルが起こるリスクも高まります。
マンション管理士は法律や専門知識をもとに、マンションの健全な運営や問題解決のためさまざまな業務を行います。
現在、マンションごとにマンション管理組合の設置が法律で義務付けされており、そこでトラブル等の防止に努めてはいますが、多くのマンション管理組合は運営を一般住民が担っているのが実態です。
そこで、専門知識を持たないマンション管理組合の担当者に「会計処理」や「運営コストの削減」といった組織の運営方法から、「修繕が必要になった場合の対処」のような事柄まで、幅広くアドバイスするのがマンション管理士の仕事となっているのです。
公益財団法人マンション管理センターの行ったアンケートによると、マンション管理士の資格を持ち本業または副業として業務している人では「マンション規約の制定に関する業務」や「大規模修繕工事に関する業務」、「管理会社の委託や見直しに関する業務」「相談会での対応」など実に幅広い業務に携わっていることがわかります。
参考:https://www.mankan.org/pdf/chosa02.pdf
マンション管理士になるためには
マンション管理士として働くためには、「マンション管理士試験」に合格したのちにマンション管理士として登録をする必要があります。
マンション管理士試験は例年11月に行われ、受験資格に制限等はなく学歴や年齢にも制限がないため、だれでも受験することができます。
願書の配布は例年8月に始まり、テストの形式はマークシート方式で全50問中、35問以上の正答で合格となります。
マンション管理士試験の難易度は、合格率が約7~8%と言われており、比較的難易度の高い国家資格と言えます。
マンション管理士と似た資格に「管理業務主任者」資格がありますが、こちらと比較した場合でもマンション管理士の方が難しいと言われています。
管理業主任者を取得すればマンション管理士試験の一部免除が得られるので、マンション管理士を目指す前にステップアップとして管理業務主任者を取得するのもおすすめです。
マンション管理士のメリット
マンション管理士の業務には、マンション管理組合とのやり取りや修繕計画の立案など実務的な部分もありますが、メインは住民の抱えているトラブルを解決するというコンサルティング業務となります。
そのため、知識等をもとに課題を解決できた時には、大きな達成感を得ることができることでしょう。
住民の悩みを解決に導くことで、住民から感謝される場面も多く、人の役に立てる仕事のため非常にやりがいのある業務と言えます。
また、今後さらに築年数の経過したマンションが増えていくことから、マンション管理のスペシャリストの需要は高まっていくことが期待できます。
このようにやりがいを持って働くことができ、将来性もあるという点が、マンション管理士の人気の理由と言えるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
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