こんにちは、不動産キャリア事務局です。
平均合格率が17%と難易度の高い国家資格「宅建」ですが、不動産業界をはじめ様々な業界で重宝される資格です。
リモートワークなどで副業もしやすくなった現在、いざ宅建士として副業を検討してる人の中で
「どんな副業があるの?」
「未経験でも副業できる?」
「週1など、本業に支障の出ないように働きたい」
そんな疑問を抱える人もいるのではないでしょうか。
様々な疑問を解消できるように詳しく解説してきますので、この記事を読み終える頃には副業しようかどうか判断できていること間違いなしです!
目次
宅建士ができる副業と収入の相場
宅地建物取引士(以下宅建士)とは、不動産取引の専門家です。
宅建士になるためには、年に一度ある国家試験「宅地建物取引士資格試験」に合格する必要があります。
晴れて宅建士となった場合には、副業でも活躍できるんです!
どんな副業があるのか、また収入の目安もご紹介します。
独占業務の代行
宅建士がどの業界からも重宝される理由の1つでもある独占業務。
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書への記名捺印
- 契約内容書面への記名捺印
不動産業を営むためには、5人に1人は宅建の資格を保有していないといけないルールが存在します。
急な退職で宅建士が足りなくなった場合は、2週間以内に人員を補充する必要もあります。
そのため、アルバイト・パートとして求人募集している企業も少なくありません。
不動産キャリアで取り扱いのあるアルバイト・パートの時給は1,000円〜2,200円が多いです。
経験者だと時給も高い傾向にあります。
宅建の資格講座の講師
毎年、全国から20万人以上の受験者がいる「宅地建物取引士」の資格ですが、不動産適正取引推進機構が公開した令和5年度の合格率は17.2%と難易度の高い国家資格です。
稀に独学でも合格している方はいますが、予備校で勉強する方が少なくありません。
需要のある資格だからこそ、予備校の講師や家庭教師として副業することができ、他の一般の時給と比べても比較的高い時給なのも嬉しいポイントです。
社会人が多く夜間講座が盛んなため、本業を終えてから講師として働くことができます。
時給の相場は3,500円以上です。
リモートワークも普及しているので、オンラインで副業できるのはメリットと言えるでしょう。
時給の相場は2,500円以上です。
Webライティングやブログの運営
宅建士は、Webライターとして活躍することもできます。
宅建資格に関する内容はもちろんのこと、不動産売買や不動産投資、部屋を借りる際のポイントなど、幅広い内容でライティングできます。
数あるWeb記事やブログの中でも人気の内容で、持っている知識に関することであれば無理なく執筆することができることでしょう。
記事作成の報酬は、1文字1円といった文字単価で支払われることがほとんどです。
単純に3,000文字の記事の場合は、3,000円ほどの報酬が得られます。
宅建士であれば、他のライターとも差別化を図ることができる上、文字単価が高くなり3,000文字の記事でも5,000円で受けることもできます。
ライティングする時間まで確保できない場合は、ブログ運営や記事を監修する仕事もあります。
運営するブログ経由で問い合わせされた場合などに発生するアフィリエイト(成果報酬型広告)が収入になりますが、明確な相場を出すことは難しいです。
自分でライティングせず、他のWebライターが執筆した記事を正しいかどうか確認する仕事です。
エージェント契約
不動産売買や賃貸の仲介業として、お客様と連絡を取って商談から契約まで一人で行う副業もあります。
独立開業してもできる仕事ですが、事務所を構えるなど多額な費用が発生するため、不動産会社と業務委託契約を結ぶ方が楽です。
完全歩合制の仕事が多く、営業経験者で実力もあれば成果を出した分だけ報酬が増えます。
主な収入源の仲介手数料は、「売却価格の3%+6万円+消費税」と法律で決められています。
仲介手数料として得られるのは231,000円です。
※15万円(500万円×3%)+6万円+消費税
不動産会社と業務委託契約を結んでいる場合は、契約内容に応じた報酬になります。
不動産投資
購入した不動産を第三者に貸して家賃収入を得る不動産投資も副業の1つです。
安定した収入があれば、銀行から融資を受けられるので調達した資金で投資できます。
不動産投資には、宅建の資格は不要ですが活かせる知識がたくさんありますので、本業で得られる収入を考慮して慎重に行いましょう。
空室や家賃滞納などのリスクもあるので注意が必要です。
宅建の副業でよくある質問
宅建士として副業する際の疑問をいくつかご紹介します。
うまく副業をすることで年収アップが狙えるため、無理のない範囲で挑戦してみるといいでしょう。
土日や週1だけ働くことは可能?
可能です。
実際に、不動産キャリアで取り扱う求人でも、出勤日数や勤務時間を相談して決められる企業も多いので、事前に相談してみるといいでしょう。
アルバイトで宅建の副業はある?
あります。
前述の通り、不動産キャリアでもアルバイト・パートの求人を取り扱っています。
不動産経験者であれば、さらに時給も高くなるのでおすすめです。
リモートや在宅で宅建の副業はある?
あります。
リモートワークが普及した昨今、リモートや在宅でできる仕事は増えてきていますが、代表的な例として挙げられるのはWebライターやブログ運営です。
これらの自分で行う副業は宣伝も必要になりますが、宅建の資格を保有していることで他のライターより優位に立つことができますので、スキルをアピールするといいでしょう。
宅建士の副業がおすすめな理由
では、実際に宅建士として副業することをおすすめできる理由を3つご紹介します。
重宝される存在のため収入の相場も安定している
前述の通り、宅建士の独占業務や不動産業を営む際のルールが存在します。
様々な業界で活躍できる宅建士は、常に必要としている企業も多いため、収入の相場も安定しています。
リモートや在宅などの普及で副業しやすい
今では不動産の賃貸取引だけでなく、売買取引においても重要事項の説明をリモートで行えるようになりました。
これをIT重説と呼び、2021年4月より本格的にIT重説の運用が開始されました。
わざわざ、契約の場へ宅建士を呼ばなくて済むことは、不動産会社にとっても宅建士にとってもメリットです。
独立開業に向けて経験を積むことができる
学生から未経験の方まで、頑張れば誰でも宅建の資格を取得できることから、ほとんどの人が試験内容を丸暗記しているのではないでしょうか。
そのため、宅建の資格を取得してもすぐに仕事で活かすことは困難です。
宅建士であればできる仕事の幅も広がるため、実際にお客様とコミュニケーションをとって色々な場面を経験することで、知識を基に活用できる力が身につきます。
未経験が宅建士として副業する際のポイント
宅建の資格を活かして、転職の幅を広げる未経験の方も多くいます。
しかし、宅建の資格を取得したからと言ってすぐに仕事で活かせるわけでもなく、ましてや独立できるわけでもありません。
宅建士として働いていけるかどうかを判断するためにも、アルバイト・パートの求人もあるので応募してみるのがおすすめです。
ある程度、宅建士としての実務や不動産業界の理解をしたら、副業を考えるといいでしょう。
宅建士として副業する際の注意点
実は、宅建の資格を取得するだけでは宅建士として働くことはできません。
宅建の資格を活かした副業では、下記3点に注意しましょう。
資格取得だけでなく、登録申請まで行う
- 宅建の試験に合格する
- 実務経験2年以上もしくは宅建登録実務講習の修了
- 欠格事由に該当しないこと
これらの要件を満たした場合のみ、宅建士として働くことができます。
宅建登録実務講習の修了とは、修了試験に合格する必要する必要がありますが、合格率は9割以上と難易度は低いです。
資格を登録し交付申請をすることで、ようやく宅地建物取引士証が交付されたら宅建士として登録が完了です。
名義貸しは違法なのでしない
不動産業を営む際には
- 担当者の5人に1人は宅建士でないといけないという設置義務
- 宅建士の人数が足りなくなった場合は、2週間以内に人員補充
といったルールが存在します。
そのため、「一定期間だけ名前を貸してくれないか?」と相談を受けることもあるかもしれませんが、名義貸しは違法です。
万が一、違反した場合は、不動産会社だけでなく名前を貸した宅建士にも懲役または罰金の重い罪が課せられます。
免許を取り消されてしまった場合には、宅建士として5年間働くことができませんので、名義貸しの副業はしないようにしましょう。
確定申告が必要な場合がある
副業で20万円以上の所得がある場合は確定申告が必要です。
所得とは、収入から必要経費を差し引いて残った金額のことを言いますので、収入と間違えないようにしましょう。
確定申告をすると総所得が高くなるので課税金額も増えますが、必要経費も申告できるので想像以上に税金が増える、なんてことはありません。
宅建資格を副業で活かそう!
ここまで、宅建の資格を活かした副業や注意点などをご紹介してきました。
副業でさらなる収入アップを狙えて、様々な業界で重宝される宅建士。
2,000円以上の時給の高いアルバイトやリモートでも働けるなど、副業しやすくなっています。
せっかく宅建を取得したのであれば、資格を活かして副業に挑戦してみることもいいでしょう。