こんにちは、不動産キャリア事務局です。
「不動産賃貸仲介営業はキツイ?」
「ノルマがあるの?」
これから不動産賃貸仲介営業にチャレンジしようと思っている方で、このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。
不動産営業は他の業界と比べて、1件あたりの単価が大きいため稼げる業界という印象があるかと思います。
その反面で、ノルマがあったり残業が多かったりと不安な要素も多く噂されています。
この記事では、不動産営業の中でも賃貸仲介営業の仕事内容ややりがい、大変さなどについて解説します。
これから賃貸仲介営業にチャレンジしようと思っている方はぜひ参考にご覧ください。
目次
賃貸仲介営業の仕事とは?
賃貸仲介営業の仕事は、賃貸物件を探しているお客様に対して物件を紹介して借りてもらう仕事です。
「物件を貸したいオーナーさん」と「物件を借りたいお客様」の間の立場となり、入居までの契約をスムーズにおこなう役目です。
基本的には反響営業になるため、お客様からアプローチがあってからの対応です。
1日中電話をかけたり、飛び込み営業に回ったりということはありません。
賃貸仲介営業の仕事の流れ
賃貸仲介営業の流れを解説します。
来店したお客様の対応だけではないので、賃貸仲介営業に興味がある方は確認しておきましょう。
主だっては以下のような流れで契約まで進めます。
- インターネットに賃貸物件の情報を掲載する
- お客様からの問い合わせ対応
- 来店応対
- 内見
- 契約締結
1.インターネットに賃貸物件の情報を掲載する
貸したい物件を宣伝しなければ、利用者から興味を持ってもらうことは難しいです。
自社ホームページや不動産ポータルサイト(SUUMOやアットホームなど)に賃貸物件を掲載して、賃貸物件を探している利用者の目に留まるようにします。
パッとみて「この物件、気になる!」と思ってもらうため、写真の数や映り方はとても重要です。
できるだけ様々な角度から写真を撮ってたくさん掲載することが大事です。
物件や間取りを見ることが好きな人にとっては、物件の魅力を引き出す大事な仕事になるため、楽しく仕事ができるでしょう。
2.お客様からの問い合わせ対応
掲載物件に興味を持った利用者から、電話やメールで問い合わせがきます。
掲載した物件のことや探している物件を扱っているかなどの問い合わせが来るため、親身に且つスピーディーに対応しましょう。
利用者によっては、複数社に問い合わせて比較している人もいます。
最初の対応がその後の契約にも関わってくるため、注意しましょう。
3.来店応対
いよいよ営業としてお客様と直接お話しします。
この業務が最も重要です。
実際にお客様と面と向かって話すため、コミュニケーション能力が問われます。
意識するべきことは、お客様を第一に考えることです。
例えば、お客様の意見を聞かずに会社の利点やお得なサービス、キャンペーンばかりの営業トークばかりしていては信頼されません。
お客様の希望条件や引っ越しの理由、悩みや不安などを聞いてあげましょう。
要望をよく聞いて、お客様のニーズを引き出すことができれば、営業として信頼されます。
「他にもこんな物件がありますよ!」と、物件の紹介もしやすくなります。
4.内見
内見は、お客様が興味を持った物件を実際に案内する業務です。
- 実際に住んだときのイメージを持ってもらう
- 積極的なコミュニケーションをとる
- 内見後のアフターフォローを大事にする
物件に着くまでの間はお客様とともに移動します。
お客様の仕事やプライベートな事まで話せる営業マンは、お客様の私生活を考えた物件紹介ができるため、契約に繋がりやすいです。
また、1日で決まらない事も多いため、その後のフォローも欠かせません。
メールやLINEなどのSNSを使ってお客様とつながることも増えてます。
定期的な連絡が信頼関係を築くコツです。
5.契約締結
お客様が物件を決めたら最後に契約締結をします。
契約締結の際は、最初にオーナーや管理会社側に入居審査をおこなう必要があります。
申込書の必要事項の記入、運転免許証や保険証などのコピーをいただいて審査を受けてもらいます。
入居審査が通れば正式に契約を締結できます。
それぞれの手続きが済んだらお客様へ鍵をお渡しして完了です。
賃貸仲介営業のやりがい・面白さ
続いては賃貸仲介営業のやりがいや面白さについて解説します。
成果が給与に反映されやすい
賃貸仲介営業は一件あたりの利益率が高いため、他業界の営業より給与が高い傾向にあります。
個人の成績が会社の利益に大きく貢献するため、給与にも大きく反映されやすいところが特徴です。
「年功序列」ではなく「成果主義」の傾向が強いため、「稼ぎたい」「成果が大きく反映される環境で働きたい」という方はやりがいを感じるでしょう。
お客様の人生に関わる仕事
住居は人が生きていく上でなくてはならないものであり、人の人生に大きく関わる部分です。
お客様のお部屋に関する希望以外に、引っ越しをする理由など背景を聞くこともあります。
転勤や結婚、出産など事情を知った上で、適したお部屋を紹介し契約したお客様からこのようなお褒めの言葉をもらったら、仕事への活力ややりがいにもつながります。
賃貸仲介営業の仕事は、人と物件をつないでより良い人生を歩んでいくお手伝いをすることができる仕事です。
未経験でもチャレンジできる
賃貸仲介営業は未経験でもチャレンジできます。
実際に他業界、他職種からの転職者は多く、過去には以下のような方から転職相談がありました。
販売ノルマを達成してきましたが、給料は入社時とほとんど変わりません。
自分の頑張りが評価や給与に反映される職場で働きたい、もっと稼げる業界でチャレンジしたいと思い、賃貸仲介営業を志望しました。
高卒から製造業に従事していますが、市場価値を高めるために、営業力を付けたいと考えました。
不動産業界は商材が高価なため、高い営業力が身につくと思い、賃貸仲介営業を志望しました。
転職理由は様々ですが、特に接客や営業経験のある方は経験を活かして早期に活躍している人が多いです。
また、接客経験等がない方でも人とコミュニケーションを取ることが好きな方は賃貸仲介営業として活躍している印象です。
誰でも活躍できるチャンスがあるからこそ、チャレンジする人が多いと言えます。
賃貸仲介営業の大変さ・辛い点
続いて、営業の大変さや辛い点について解説します。
賃貸仲介営業にチャレンジする方は意識しておきましょう。
勤務時間が長くなる
賃貸仲介営業は、事務作業を行いつつ、一日に数件、お客様と内見に行く場合があります。
内見に行っている間は他の事務作業をおこなえないため、仕事が溜まってしまい、勤務時間が長くなることが多いです。
効率的に仕事をすすめていくためには、自身のスケジュール管理が大事になってきます。
知識のアップデートが大変
営業として活躍していくには不動産の知識はもちろん、建物や地域の生活関連の情報も必要不可欠です。
「契約時に説明されていない」「内見のときに教えてくれなかった」とトラブルにならないためにも、知識は常にアップデートしていく必要があります。
平日休みが多い
お客様の来店はお休みである週末が多いです。
土日・祝日は基本的に出勤としている会社が多く、平日の水曜日が定休日で他はシフト制でお休みということが多いです。
ただし、平日休みのメリットとして外出先が空いていたり、役所の手続きがしやすいといったこともあります。
予定に合わせた働き方ができるという点ではメリットかもしれませんね。
不動産賃貸仲介営業の給与と平均年収
不動産賃貸仲介営業の平均年収は300~500万円といわれています。
基本給+歩合制の会社がほとんどですので、1ヶ月の成果次第で大きく平均年収を上回ることもあります。
特に、高級マンションの賃貸やオフィスビルなどの事業用賃貸であれば成約単価も高いため、より高収入を目指すことができます。
まずは賃貸仲介営業で不動産業界での営業経験を積み、ステップアップとして売買営業や高級賃貸物件を扱う会社に転職するなど自身のスキルに合わせたキャリアップをしていくことで高収入を目指すことができます。
まとめ
賃貸仲介営業のやりがいと大変さについて解説しました。
営業はどの業界でもやりがいと大変さはともに大きいです。
しかし、賃貸仲介営業は未経験でもチャレンジできる仕事であり、なによりも住居を紹介するという、お客様の人生をサポートできるやりがいのある仕事です。
経験を積み、宅地建物取引士などの資格を取得すれば、キャリアアップや起業といったことも目指せるため、不動産業界で長く働きたい人にはおすすめの転職先といえるでしょう。