不動産業界の仕事を知ろう

不動産鑑定士とは?仕事内容やメリットなどを解説!

こんにちは、不動産キャリア事務局です。

みなさん、「不動産鑑定士」という資格や職業はご存じでしょうか?

転職市場としても少しずつ需要が高くなっており、希少性が高い資格といわれています。

今回はそんな不動産鑑定士についてご紹介します。

資格に興味のある方、転職を検討されている方、なかにはカッコイイ響きに憧れて当コラムを見に来られた方もいるかもしれません。

そんな方々の参考になればと思いますので、是非チェックしてみてください!

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不動産鑑定士とは?

不動産鑑定士とは、一言でいうと不動産の適正な価値を鑑定するプロフェッショナルです。

「土地を売りたい・貸したい・贈与したい」といった依頼を受けて、土地や建物の価値を判定したり、有効な土地の使い方についてのコンサルティングをおこないます。

不動産や土地は、時代や社会情勢とともに経済価値が変化しやすい特徴があります。

複雑な権利が絡み合っていることも多いため、そういった問題を専門知識をもって解決していく、それが「不動産鑑定士」というお仕事になります。

不動産鑑定士の資格とは?

不動産鑑定士の資格は、前述したような仕事を行う上で必要となる資格です。

法律に規定された国家資格であり、不動産の経済価値を判定する高度の専門職業家として、不動産の鑑定評価を行うために必要な資格となります。

資格保有者は全国に約8,000人ほどしかおらず、資格取得の難易度もとても高いです。

その難易度にもかかわらず、不動産業界では非常に人気のある資格であり、その資格価値の高さが大きな影響を与えています。

この資格を取得することで、不動産鑑定士は全国各地の土地を鑑定することができます。

地理的状況や法律の規定、市場経済の動向など、不動産を取り巻くさまざまな要因をふまえて評価し、鑑定価値をつけるということですね。

資格取得の難易度は非常に高いものの、取得すれば不動産業界において最高峰の効果を発揮する資格であるといえます。

不動産鑑定士の仕事内容

不動産鑑定士には「不動産鑑定評価」と、それを基礎とした土地の有効利用なども提案する「コンサルティング業務」の2つがあります。

他にも投資信託分野の関連など業務は多岐にわたりますが、今回は主な仕事内容として2つご紹介します。

不動産鑑定評価業務

土地や建物などの経済価値について、

  • 周囲の地理的状況や法規制
  • 市場経済における価値

など、さまざまな要素を考慮して鑑定評価をおこないます。

鑑定評価をしたうえで金額を決定し、「不動産鑑定評価書」というレポートにまとめます。

「不動産鑑定評価書」の作成は、不動産鑑定士だけに認められている独占業務になるため、難易度の高い資格ならではの業務といえます。

コンサルティング業務

不動産鑑定評価にもとづいて、顧客のニーズに合わせた適切なアドバイスと提案をおこないます。

不動産は、個人から企業、国内から海外までと扱う規模や種類はさまざまです

日本だけではなく、海外の不動産の鑑定評価をおこなう機会もあるため、活躍の場は幅広いといえるでしょう。

不動産鑑定士になるにはどうすれば良い?

では、不動産鑑定士になるにはどのようなステップがあるのでしょうか?

不動産鑑定士は全国各地の土地を鑑定し、具体的な価格を決定することを国から許されています。

ここではそんな大きな権限を持った不動産鑑定士になるために必要なことを解説します。

1:国家資格の取得

不動産鑑定士は国家資格のため、まずは資格を取得する必要があります。

試験には、学歴要件や年齢要件などの受験資格はありません。

そのため、どんな経歴の方でも受験料さえ払えば受験することができます。

短答式・論文式と2段階に分けて試験が行われており、2つの難関試験を突破することで、不動産鑑定士試験「合格」となります。

2:不動産鑑定士の登録

不動産鑑定士は、試験合格後にすぐに業務がおこなえる!というわけではありません。

合格後は、実務修習を受ける必要があります。

資格の所持者は、研修生として不動産鑑定事務所などに所属し、働きながら実務の講義(インターネットでのeラーニング)を受け知識を付けていきます。

また、現役鑑定士からの指導を受けながら、基本演習や実地演習を通じて鑑定評価報告書の作成手順を学んでいきます。

全てのカリキュラムを完了することで、いよいよ「修了考査」という最終試験を受験することができます。

その修了考査に合格することで、各都道府県の不動産鑑定士協会に実務家として登録することが可能になります。

3:登録後のキャリア設計

不動産鑑定士として登録した後のキャリアは、

  • そのまま不動産鑑定事務所に勤める
  • 不動産や金融業界、鉄道などのインフラ業界に転職する

といったケースがあります。

キャリアを十分に積んだ後は、より大きな企業(国内・外資)に就職したり、独立開業して個人の鑑定事務所を立ち上げ、経営者となる方もいらっしゃいます。

なかには経験者採用を経て、公務員になる方もいたり登録後のキャリアプランは多岐にわたります。

不動産鑑定士のメリット

前述でも説明した通り、不動産鑑定士は非常に価値の高い資格です。

そんな、不動産鑑定士の資格を取得するメリットを紹介していきます。

転職の際に有利

不動産鑑定の部署を設けている不動産会社では、不動産鑑定士の資格を持っているかどうかで選考が大きく左右されます。

資格取得の難易度がとても高いので、その試験に合格したという事実は転職活動を有利に進めてくれます。

また、不動産業界以外の一般企業や不動産に関係する官公庁においても優遇される場合があるため、転職という場面で見ても不動産鑑定士は価値の高い資格といえます。

手に職つけた安定性

不動産の経済的価値を鑑定し、評価するという業務は時代や場所を選ばずに必要とされる仕事です。

不動産に関する契約や取引は、経済基盤の基礎となる部分であるため、安定的に業務が行えます。

また、一生活用できる資格として転職市場の価値が高いです。

不動産鑑定士の資格を取得することは、会社にとっても従業員にとってもメリットが大きいです。

転職に限らず、会社の業績を高めていく要因としても有効となるでしょう。

高収入が期待できる

不動産鑑定士の平均年収は、約800万円前後と言われています。

また、資格別の年収ランキングでも上位に位置しており、転職や独立とともに努力次第ではさらなる高収入も期待できます。

不動産鑑定士は、不動産の経済価値を判定する専門家!

不動産鑑定士とは、一言でいうと「不動産の適正な価値を鑑定するプロフェッショナル」です。

不動産や土地は時代や社会情勢とともに経済価値が変化しやすいため、業務自体が時代や場所を選ばずに必要とされる仕事となります。

難易度はとても高い資格ではありますが、取得すればスキルアップ、年収アップにも繋がります。

キャリアアップや転職をお考えであればぜひチャレンジしてみてください!

不動産の鑑定のプロフェッショナルとして、活躍の場、キャリアの幅を広げていきましょう!

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この記事を書いた人
不動産キャリア事務局スタッフ
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