こんにちは、不動産キャリア事務局です。
今回のコラムは、前回に引き続き、「受かる志望動機の考え方2」をお送りします。
さて、前回は、面接で聞かれる志望動機について、
・ひたすら応募先企業を褒めたり、根拠のないアピールはNG
そのかわり、
・しっかり自分のWILL(キャリアプラン)を考える
↓
・そのWILLを実現するためには貴社で働くのがベスト
というストーリーを組み立てることが重要だと書きました。
しかし、残念ながらこれだけでは不十分です。
ここでは例として、
「賃貸仲介営業職から賃貸管理(PM)職」への転職を想定し、NG例も含め例文を考えてみましょう。
WILLの無い志望動機は伝わらない
説得力に欠ける志望動機とは、まずは下記の志望動機をご覧ください。
「私はこれまで約5年に渡って賃貸仲介営業職に従事して参りました。
今後は賃貸管理業のスキルも身に付け、将来は不動産業の幅広い分野で活躍できる人材になりたいと考えております。
貴社の事業内容を拝読し、今後、賃貸管理事業を拡大予定という点に惹かれ、経験の幅を広げられると考え、志望しています。」
一見、よくある志望動機で問題なさそうに見えますね。
将来の自身のキャリアプランに言及しながら、応募企業とのマッチ度もアピールできているように思えます。
しかし、
- WILLの根拠がなく、本気度が分からない
- 入社後のやりたいことに具体性が無いため、熱意が伝わらない
そのため、このままでは不通過となる可能性が高いです。
では、どのように改善すればいいでしょうか。
面接官の側から見てみましょう。
面接官は「この人材はどの程度の覚悟で応募しているのか」と考え、志望動機の根拠や背景を求めます。
そこで重要になるのが志望動機に対する「エピソード」です。
面接に効く効果的なエピソードとは
では、どのようなエピソードが効果的でしょうか。
下記の例文をご覧ください。
「私はこれまで賃貸仲介業に従事する中で、家賃交渉や入居審査等で家主様・管理会社様と交渉する機会が多くありました。
今後、不動産業界にて幅広い分野で活躍できる人材になるためには、貸主側の業務も身に付ける必要があると考え賃貸管理業への転職を考えています。
貴社の事業内容を拝読し、今後、賃貸管理事業を拡大予定という点に惹かれ、これまでの仲介業務で培った交渉力やコミュニケーション力が貴社の新規オーナー開拓業務等で活かせると考え、志望致しました。」
いかがでしょうか。
自身の仕事を通じて、管理業務スキルを身に付ける必要性を感じた、という記載があることで、キャリアプランに真実味が増しています。
エピソードには、自身の経験談を盛り込むと効果的です。
必ずしも仕事上の経験でなくても良いと思います。
受かる志望動機の書き方まとめ
2回にわたってお送りしました「志望動機の考え方」ですが、改めてそのポイントを振り返ってみましょう。
- まずは自分のWILL(キャリアプラン)を考える
- そのWILLを実現するためには貴社で働くのがベスト
- 具体的なエピソードを交え、説得力を補強する
いかがだったでしょうか。
もちろん志望動機だけでなく、「現職の退職理由」や「自己PR」なども重要なポイントです。
志望動機の書き方や書類の書き方に迷ったら
志望動機を作成してみたものの客観的に書くことができたか心配なとき、志望動機の書き方がわからないとき…そんな時は転職エージェントに相談してみるのも良い方法です。
現在のキャリアを棚卸しし、一緒に整理することで書き出すポイントやトピックスとなる経験が見えてくるかもしれません。
ぜひ、転職エージェントご相談ください。