こんにちは、不動産キャリア事務局です。
不動産事務職は、専門性があるため一般事務よりも給与水準が高く人気の職種です。
倍率も高くなるため企業が求めるものを把握し、自分がどのように貢献できるのかを分かりやすい文章で伝えることが重要になります。
本記事では、数ある事務職の中でも不動産業界の事務職に焦点を当て、
- 事務職未経験の場合
- 事務職経験がある場合
- 不動産事務経験がある場合
に分けて志望動機例文など紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
不動産事務の仕事内容
不動産事務の志望動機を書くためには、まず不動産業界と不動産事務について理解しておくことが大切です。
不動産業界の主な業種
不動産業界は大きく分けて3つに分類されます。
- 開発:土地や建物の仕入れから企画立案、建設、販売を行う
- 流通:土地や建物の売主と買主または貸主と借主をつなげ成立させる
- 管理:賃貸物件や共同住宅、商業施設などの運営・管理を行う
不動産業界とひとまとめにいっても、展開している事業が異なるため、しっかりと確認したうえで志望動機を作成しましょう!
不動産事務の主な業務内容
続いて、不動産事務の主な業務内容も解説します。
業務内容を知っておくことで、自分がどのように貢献できるのかを具体的に伝えることができます。
- 受付対応 :電話の取次ぎやメール対応など
- 来客対応 :お茶出しなど
- データ管理 :物件情報をポータルサイトへ掲載、顧客情報の入力や更新など
- 契約書作成・管理:重要事項説明書や賃貸借契約書、売買契約書の作成など
- 営業資料の作成 :間取り図やチラシ、プレゼン資料の作成など
重要事項説明書の説明・記名・押印は、宅地建物取引士の資格保有者のみが行える独占業務となります。
作成業務は資格がなくても行えるため、これまで契約書作成経験がある場合は志望動機でアピールをしましょう。
不動産事務に求められる人物像やスキル
企業が採用したくなる志望動機を作成するためには、そもそも不動産事務でどのような人物を求めているかを理解しておくことがポイントになります。
不動産に関する知識がある・学ぶ意欲がある
不動産知識があれば、当然有利になります。
未経験であれば知識がないのは仕方がありませんが、宅地建物取引士といった不動産関連の資格を取っておくと不動産の基礎知識があるとみなされ有利になります。
とはいえ、仕事をしていく中で不動産知識は身についていきます。
不動産は専門用語も多いので、知らないことでも積極的に学ぼうとする意欲や熱意が大切になります。
コミュニケーションが得意
不動産業界は、社内外問わずさまざまな方と関わることが多く発生します。
そのため、裏方のイメージがある事務職でもコミュニケーション能力が求められます。
窓口として最初にお客様の対応することも多いため、良い印象を与えられる方や業者対応において臨機応変に対応できる方は重宝されます。
老若男女問わずコミュニケーションが取れるとよいでしょう。
パソコンスキルがある
業界問わず、事務職としてパソコンスキルは求められます。
営業資料・契約書の作成やデータ管理があるため、WordやExcel、PowerPointの基本操作ができるとスムーズに業務をこなせるでしょう。
また不動産は大きな額を扱うため、1つの入力ミスが大きなトラブルになりかねません。
そのため、ミスがないよう数字や誤字脱字の細かな確認ができる正確性も求められます。
不動産事務への志望動機【成功例】
実際に採用につながる志望動機を書く際、どのような点に気を付ければいいのかを【成功例】とともに解説します。
不動産事務を志望する理由を明確にする
まずは、なぜ不動産事務の仕事がしたいのかといった志望動機を明確に伝えましょう。
「事務作業が好き」「パソコン操作ができる」という理由だけでは、他の業界の事務でもいいと受けとられ、必ず不動産事務がよいという印象に欠けます。
そのため、なぜ不動産事務でないといけないのかを分かりやすくアピールする必要があります。
「不動産事務は毎日同じ作業の繰り返しでなく、お客様や業者様との関わりがある点に魅力を感じました。」などといった理由は好印象です。
なぜ応募したのかを明確にする
不動産事務を志望する理由を伝えたあとは、「その企業を選んだ志望動機」を明確に伝えましょう。
なぜ当社を選んだのか?といった質問は、面接時に企業側からもよく質問されます。
質問の意図としては、本気度を知りたい思いがあります。
書類選考の時点であなたの熱量を伝えるために、ホームページや求人票をしっかり確認し、企業の特徴を掴んだうえで志望度の高さを伝えましょう。
不動産事務で活かせる経験・スキルを伝える
入社後に活かせる経験やスキルを伝えておくことは重要です。
なぜなら、企業の採用担当に「入社後にあなたが活躍するイメージ」を持ってもらえるからです。
より活躍するイメージを持ってもらうためにも、持っている経験やスキルが不動産事務としてどう活かせるのかまで具体的にお伝えするとよいでしょう。
またすぐに貢献できることだけでなく、将来的にどうなりたいかといったキャリアビジョンまで伝えることで、長期就業のイメージも持ってもらえるためプラスの印象に繋がります。
不動産事務への志望動機【失敗例】
志望動機として好ましくない内容を【失敗例】とともに解説します。
内容に一貫性がない
志望動機に関わらず、一貫性は重要視される項目の一つです。
ご自身の経験や考えと志望動機があまりにも関連性がなかったり、経緯を説明するうえで時系列がバラバラになっていると、伝えたい内容が不明確になり相手に思いが伝わりません。
意図が読み取りにくい文章は、自身の業務スキルにも疑念を与えてしまう可能性があります。
そのため、読み手の立場に立って丁寧で分かりやすい内容になるように意識しましょう。
待遇面に関する志望動機が多い
給与や休日、残業といった待遇面ばかりの志望動機にはしないようにしましょう。
転職するうえで大事な要素ではあるものの、それを前面に出しすぎると「ほかにもっと良い条件の会社があればすぐに辞めてしまう」といった印象になります。
会社は長く活躍してくれる人材を求めているため、たとえ経験者であったとしても待遇面を前面に出しすぎるとマイナスになってしまう可能性があります。
勉強したいアピールが強すぎる
成長意欲がみえるので悪くはないのですが、あまりにも勉強したい姿勢を前面に出しすぎてしまうと逆効果になることがあります。
勉強したい姿勢が強すぎると、「現時点でスキルが全くない」「自信がないのではないか」といった印象を与えてしまう可能性があるからです。
教育体制として入社後研修などはありますが、その後の自己成長のための勉強はあくまで自主的に行うものということを心得ておきましょう。
不動産事務へ転職成功させる志望動機【例文】
不動産事務への志望動機において、成功例と失敗例を確認したところで実際に志望動機の例文を紹介します。
3つのポイントに注意しながら、さまざまなパターンに合わせた志望動機の例文を用意していますのでぜひ参考にしてください。
【志望動機作成時の3つのポイント】
- なぜ不動産事務なのかの理由を明確にする
- なぜ応募したのかを明確にする
- 不動産事務で活かせる経験・スキルを伝える
不動産業界・事務職どちらも未経験の場合
- 私は小さなころから不動産に関する興味関心が高く、いつか不動産に関する仕事に携わりたいと思っていました。
- 今回、顧客志向を大切にしている貴社で事務職の応募をしていることを拝見し、応募させていただきました。
これまではアパレル業界で販売員として勤務しており、私自身も顧客志向を大切にした接客を心掛けており、昨年はトップの成績を残すことができました。 - 事務職は未経験ではございますが、日々売上管理でExcel、Wordを使用しております。
貴社に採用いただいた際には、前職で培ったコミュニケーション能力を活かし、営業の方がよりよい成績が残せるよう細やかなサポートで貴社に貢献したいと考えております。
他業界で事務職経験がある場合
- 今回、事務職としてスキルアップを目指し宅地建物取引士を取得したため転職を決意致しました。
- 数ある不動産会社のなかで、貴社は事務業務にも顧客折衝があるなど、営業の方だけでなくお客様とも近い距離で業務ができる点に魅力を感じ応募させていただきました。
- 私はこれまで他業界の事務職として、データ管理や営業アシスタント業務を行っており、日々営業の方と連携し、優先順位をつけながら正確かつ迅速な対応をしてまいりました。
これまでの経験は、貴社であればより一層活かせると感じております。
不動産事務の経験がある場合
- これまでの不動産事務経験を活かし、より業務幅を広げたいと感じ応募させていただきました。
- 貴社は、業務幅が広く、また新しい業務にも積極的に携われるなどといった点から不動産事務として成長できると感じたため応募させていただきました。
- 前職では、営業資料の作成を得意としており、同じ資料を使いまわすのではなく案件ごとに重要なポイントをおさえた資料作りをしておりました。
貴社に採用いただいた際は、これまでの培ったスキルをより磨きつつ、新しいスキルも身に着け、頼りになる事務になりたいと考えております。
志望動機は、第一印象を左右する大切な役割!
志望動機を作成する際は、伝えるべきポイントをおさえておきましょう。
また伝えるべきポイントとともに、好ましくない内容が含まれていないかも注意しましょう。
採用担当者は、
- 応募者がどんなスキルを持っているのか
- 会社にとって有益な人材なのか
- 継続的に働けるのか
を知りたがっています。
とは言っても、何が活かせるスキルなのか分からなかったり、採用担当者が求めている人物像が分からないといったこともあるかと思います。
不動産特化のエージェントにご相談いただければ、あなたの強みを引き出し、より良い志望動機を一緒に考えることができるのでぜひご利用ください!