こんにちは、不動産キャリア事務局です。
皆さんは進路を考える時、まずはその業界がどういう働き方になるのかを調べませんか?
現在はインターネットでいくらでも情報を収集することができますよね。
ただ「情報が多すぎていまいち掴めない」という悩みもでてくるでしょう。
本コラムでは、不動産業界にトピックスを当てて、業種や職種、働き方、志望動機まで一気に解説します!
不動産業界に興味のある方は、ぜひ一度参考にしてみてください!
目次
そもそも不動産とは何を指すのか
民法で規定する「不動産」とは、土地および土地に定着している物を指します(86条1項)。
その地に定着していて安易に動かせないモノであることから「不動産」と言われているんですね。
定着物には、建物、立木、橋、石垣などが該当し、今回はその中でも建物をイメージしながら解説を進めていきます。
不動産業の業種と仕事内容
不動産業界とは土地や建物などに関わる業界であり、取り扱う建物や土地によって、また仲介、管理、販売など職種によっても仕事内容は異なります。
幅広い仕事が存在する不動産業界ですが、主に下記の事業に分けることができます。
開発・販売
土地や街を開発する事業者「デベロッパー」や総合建設業者「ゼネコン」と呼ばれる企業が行う仕事です。
このデベロッパーとゼネコンは共同事業者として企画や開発を進めることもあるほど、協力関係にあります。
- デベロッパーが条件に合う土地を探し、設計を依頼
- ゼネコンがその設計をもとに見積りを作成
- プロジェクトの開始
不動産には様々な建物がありますが、とくに規模の大きい大型商業施設をはじめ高層マンションや地域の再開発事業などはデベロッパーやゼネコンが請け負います。
流通
不動産業における「流通」は、不動産のオーナー(売り手)と顧客(買い手)を結ぶ役割を担います。
つまり「仲介業(賃貸仲介・売買仲介)」のことです。
不動産は高額な取引となるため、その場で売買できるものではなく手間も時間もかかります。
本人確認や公的な書類の準備をする必要があり、手数料や税金も発生する関係で不動産取引には不動産会社の仲介が必要です。
不動産仲介をする担当者は、「宅地建物取引士(略称:宅建士)」という国家資格を保有しておく必要があり、不動産仲介をする会社は「宅地建物取引業」の免許を持っておく必要があります。
不動産取引のスペシャリストの力を借りることで、ようやく不動産取引を成立させることができるのです。
管理
主に、オーナーから預かった賃貸物件の管理をする会社であり、オーナーと入居者の双方が満足のいく環境を整えます。
上記の「流通」とは異なり、不動産管理事業は宅地建物取引士のようなスペシャリストを確保しなければならない法律の規則はありません。
しかしながら、その仕事内容は幅広く
- 建物や敷地内のメンテナンス
- 空室対策
- 入居者対応
- クレーム対応
など、管理業務の全般を請け負います。
不動産業界の主な職種
主な4つの事業を解説しましたが、ここでは職種について解説していきます。
どんな仕事があるのか参考にしてください。
営業
不動産業界が稼げるというイメージは、この営業職で実現しやすいです。
しかし、不動産営業と言っても「賃貸仲介」「売買仲介」「投資用不動産販売」「住宅営業」など幅広く存在します。
ここでは4つの営業職をご紹介します。
賃貸仲介
未経験でもチャレンジしやすい営業職は「賃貸仲介」と言われるほど、不動産営業に挑戦したいという方にはまずは賃貸仲介がおすすめです。
賃貸仲介は、その名前の通りアパートやマンションなど建物の「大家さん」と部屋を借りたい「入居者さん」を繋ぐ役割があり、部屋を借りたい人に貸すことが主な仕事です。
ひとり暮らしをしたことがある方や賃貸物件で暮らした経験がある方は、賃貸仲介の営業担当から物件を紹介してもらったかと思いますが、このように街の不動産店舗をイメージしていただくと良いでしょう。
売買仲介
賃貸仲介で経験を積んだら、キャリアアップのために「売買仲介」へ転職する方は少なくありません。
不動産を買いたい人と売りたい人を繋ぐ役割で、物件を購入したい人に対して営業活動を行い、希望に沿った物件を販売するのが主な仕事です。
取り扱うものは、「中古住宅」や「中古マンション」をはじめ、土地や新築の建て売り、投資用物件など幅広く、企業によっては特定のジャンルに特化している場合もあります。
投資用不動産販売
不動産投資を目的として所有される不動産全般のことを投資用不動産と言い、物件を購入する際には自分が住むための目的以外に、資産運用を目的とした理由もあります。
投資用の物件を購入することは、安定した収入が期待でき、年金対策や生命保険代わりになるなど投資家から注目を集めています。
こうした投資運用を目的とした不動産を販売する仕事です。
事務
不動産業界の事務職には、主に「営業事務」と「宅建事務」の2種類あります。
「営業事務」は不動産会社で働く一般事務職で、ノルマなどはなく電話対応や営業のサポートを行います。
「宅建事務」は宅地建物取引士の資格を活かせる代表的な仕事で、営業事務の仕事もこなしつつ、宅建資格を持った専門職のため契約の締結なども行います。
管理
大きく分けると「プロパティマネジメント業務」と「ビルメンテナンス業務」に分けることができます。
「プロパティマネジメント業務」は、書類管理、入居者からのクレーム対応、家賃回収などを行います。
「ビルマネジメント業務」は、建物の衛生管理のための清掃、設備機器の保守点検などを行います。
企画・開発
駅前再開発や古いビルを建て直すだけでなく、土地の有効活用性を見つめ直して新たな付加価値を持つ不動産を築き上げていく仕事です。
人口、駅の乗降客数、立地条件などを分析し、どのような建物を建てれば収益につながるのか調査し開発を行っていきます。
宅建業と不動産業の違い
不動産業の他に、宅建業があります。
宅建業とは、宅地建物取引業法に基づいて不動産売買、売買仲介・賃貸仲介などを行う事業者のことです。
顧客から売買手数料や仲介手数料を受け取ることで、収益を確保しています。
自社で所有する不動産を直接管理したり、または貸出したりする事業については、宅建業にはあたりません。
分かりやすいようにざっくり分類をすると
- 不動産業者:管理や貸し出しをする会社(宅建業者ではない)
- 宅建業者:販売、仲介する会社
不動産業は宅建業と混合されがちなので、この違いを抑えておくと「業界のことをきちんと調べている」という印象を持たれるでしょう!
不動産業界を目指す人の特徴
自分が不動産業界に向いているのか迷っている方は、不動産業界を目指す人の特徴を参考にしてみてください。
コミュニケーションを取ることが好き・得意な人
不動産業界で働くには多くの方と関わりを持つ必要があります。
お客様も老若男女問わず幅広いですし、同業同士でやりとりすることも多々あります。
なので、誰とでも分け隔てなくお話できる方がおすすめです。
勉強熱心な人
不動産資格や金融知識など、不動産に関連する必要知識は多岐に渡ります。
知識を習得しつつ、実務を通して経験を積むことに苦を感じない方は「伸びしろがある」と言えるでしょう。
努力を認められたい人
不動産業界には、インセンティブ制度という最大の特徴があります。
企業や職種によっては適用されないこともあるので要注意ですが、基本的には「努力や成果を形(主にインセンティブ)で社員に還元する」という文化が根強い業界です。
そのためそこに期待して、不動産業界で活躍している方も多くいます。
面接で使える志望動機例3選!
不動産業界を志望する動機はどんなものがあるのでしょうか。
少しでも当てはまる事例があれば、不動産業界に向いているかもしれませんね!
不動産を通してお客様に貢献したい
「不動産自体」にしっかり関心を持っていること、また視点が「自分」ではなく「顧客」に向いていることが面接官に刺さるポイントです。
- なぜ不動産に関心があるのか(家やビルが好きな理由)
- なぜ貢献したいと思ったのか
- また貢献した先に自分はどう成長できるのか
を一気通貫で考えることができれば満点でしょう!
努力が成果として還元されるため
不動産業界おける働き方の最大の特徴なので、一番使われる志望動機でしょう。
いわゆる「インセンティブ」は主に営業職に該当しますが、新卒や業界未経験の転職者は営業からスタートするパターンが多いので、
- 稼ぎたい
- 正当に評価されたい
という思いが根底にある方はこの志望動機をおすすめします。
専門的な知識を身に付けてスペシャリストになりたい
これまで解説してきたように、不動産業は多岐に渡る「知れば知るほど深い」業種です。
関連する資格も多いため「学ぶ姿勢」さえあればどんどん極めていくことができます。
そのような上昇志向を持っている方は面接官からしても「一緒に働きたい」と思われることが多いでしょう。
不動産業界の「仕組み」を知ることが一歩リードの道!
不動産業界の大体の流れは理解できたでしょうか?
「不動産業界ってなんだか複雑そう」「過酷なイメージの働き方」そういう考えを持たれがちな業界ですが、知ってしまえば実はシンプルだったりします。
とはいえ、職種や知識の幅が広いことは確かなので、興味を持って調べることが大事になってきます。
また、「自分は結局どの職種が向いているんだろう」と次の悩みに移っているかもしれませんね。
不動産業界のことを知りつつ自己分析をしていくのは、大変な道のりです。
不動産キャリアでは、
- 業界最大級の求人数の中から自分のペースで求人を探す
- 自分の力だけではなく不動産業界を熟知したへの就職・転職支援をしているエージェントに頼る
これらの方法でみなさまの支援をしていますので早速行動してみましょう!