こんにちは、不動産キャリア事務局です。
一口に不動産業界といっても職種はその分野によってさまざま。
当コラムでは、不動産業界でのお仕事についてご紹介します。
「不動産業界のことがまだよくわからない」という方は、是非チェックしてくださいね!
今回は「買取再販事業」についてのご紹介です。
買取再販事業とは
買取再販事業とは、自社で買取した物件をリノベーションやリフォームを行い市場ニーズに併せて再販する事業を指します。
物件を購入し単純に再販しただけでは利益が出ませんし売れ行きも芳しくはないでしょう。
いま、市場で求められるリフォームやリノベーション方法を取り入れ物件の価値を高めた上で販売していく不動産ビジネスが買取再販事業なのです。
近年では新築の着工棟数が減少傾向にある中、買取再販業は引き続き手堅い伸びと新規参入が続いています。
ただし、瑕疵担保責任を2年以上負う必要があるため大掛かりなリノベーションで細部まで手をかけて再販することも珍しくはありません。
ここまでで、買取再販事業の簡単なイメージが掴めたと思います。
次からは、より詳しく買取再販事業の仕事内容について触れていきます。
買取再販事業の仕事内容
仕入れ
買取再販事業では、まず中古物件の仕入れを行います。
次にその物件にリフォームやリノベーションで付加価値をつけ、買取価格以上の価格で売ることによって利益を出します。
では、物件を仕入れるためにまず何を行うのか。
基本的には、主に仲介業者への営業が最初の業務として挙げられます。
もちろん現在はホームページを通じて一般のお客様が直接買い取りの相談に来ることも少なくはありません。
営業の仕方は、電話での営業や飛び込み営業、また反響型の営業など企業ごとに様々です。
まずは不動産仲介会社に覚えてもらい、そこから買取の案件をもらえるかが買取再販事業にとって最も重要なポイントになります。
また不動産会社との信頼関係が会社の経営に関わることもあるので、いかにコミュニケーションを取り、信頼関係を築くかが大切になっていきます。
プラン決め~施工開始
無事、物件を購入することができれば次にリフォームやリノベーションを行います。
安く購入できる物件では特に、室内がゴミ屋敷だったり、築年数が古く設備が故障していたりと訳アリなケースも見られます。
キッチンやユニットバスを始めとする室内設備の入れ替えだけでなく床や壁の組み直し、配管や隠れた部分にある故障なども調査しなければなりません。
また、リフォームやリノベーションは内装デザインにも及びます。
内装工事のプランを決めるためには、どのような内装にすれば「売れるのか」を考えなくてはなりません。
こうしてリフォームやリノベーションのプランが決定したら、実際に内装工事がスタートします。
工事の規模によって期間は様々ですが、例えば建具から設備まで全て新しいものに変えるフルリノベーションの場合は、竣工まで約2ヵ月ほどかかるプロジェクトとなるでしょう。
販売図面づくり
こうしてリフォームやリノベーションが完了した不動産を販売するにあたり、次は販売図面が必要となります。
販売図面とは、よく不動産屋の立て看板や壁に張り出されている物件情報が記載された図面のことです。
インターネットへ情報を公開する場合、看板やチラシを作成して配布する場合でも、まず物件について知ることができる図面がなければ始まりません。
物件の広さや間取り、最寄り駅からのアクセス、内装後の写真などを掲載し、できる限りお客様の目を惹くように作成します。
販売図面の出来栄えによっても仕入れた物件が「売れるかどうか」が左右されるため、試行錯誤を繰り返しながら作っていきます。
働きやすさ
飛び込み営業や競売物件の調査など、様々な手法で仕入れるための物件情報を入手する必要があります。
そのため、フットワークの軽さと積極性のある人が働きやすくオススメもできる職種だと言えるでしょう。
また、休日は不動産業界に多い火・水曜日を定休日としている企業が多く見られますが、昨今の働き方改革などの影響により土日祝日を定休日とする企業も増えてきている印象です。
それに伴ってゴールデンウィークや夏季休暇もきちんと定めている企業が多く、企業によってはシフト制による交代での休日取得を推奨しているところも見られます。
買取再販事業の平均年収は、企業規模にも左右されますが概ね500万円~が目安となっています。
インセンティブも含めると、トップセールスであれば年収約1,500万円程度を稼ぐことも可能ですので、頑張りが成果につながりやすい職種と言えるでしょう。
入社難易度
買取再販事業では、不動産の知識はもちろんのこと、市場ニーズを掴むためのアンテナやコミュニケーション能力が必要となります。
また、営業として忍耐力や体力も時は重要となるでしょう。
しかし、必ずしも不動産経験が必要というわけではありません。
未経験者でも応募可能な求人も存在します。
ただ、宅建資格は不要とは言い切れません。
案件に繋がる情報を仲介業を行う企業から貰う場面が多くはなりますが、時に物件の売り主となるオーナーと直接交渉することも考えられます。
また、競売物件の情報を仕入れたり、契約書作成や売主に対する重要事項説明書の読み合わせの際などには宅建資格が役に立つ場面もあります。
選考時にも有利に働くこともあるので、持っておいて損はないでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
不動産キャリアでは、買取再販事業をはじめ様々な職種の求人にご応募いただけます。
また、転職をお考えの方に向け、無料のご面談も行っております。
もっと不動産業界の仕事について知りたい!という方は、お気軽にお問合せください。