こんにちは、不動産キャリア事務局です。
不動産業界で働く人のリアルを追いかける「不動産業界ウラ話」コーナー。
今回は、不動産事務職・アシスタントとして勤務した経験のあるDさんにインタビュー。
「不動産業界で働いていたときに、面白かった経験はありますか?」というお話を聞きました。
目次
不動産業界ウラ話
不動産事務やアシスタントは人気の高い職種です。
ですが、実際の業務についてなかなか知る機会がないのも事実。
それぞれの企業によって特色は異なりますが、不動産アシスタントや事務職について現場での業務の一例をご紹介します。
Dさん・女性
賃貸部門の事務職・アシスタントとして勤務
企業規模は500人以上の大きな企業で、当時の最終年収は300万ほど。
事務職、アシスタントとしての業務にはどんなものがありましたか?
不動産業界で賃貸部署の事務職として働いた経験があります。
主な業務は、データまとめ・空き物件のサイトへのアップ・ポップ作り・電話応対・来客者への受付対応などです。
不動産情報サイト(ポータルサイト)に掲載されているデータはこうしたアシスタントや事務職が作成することが多く、実際に物件を見ている営業担当とコミュニケーションを取りながら作業を進めていきました。
また、接客などで1分1秒でも時間の惜しい営業担当のために、データのまとめやサイトへのアップは、スピードを重視することを心掛けました。
事務職の場合、営業担当のようにノルマを課せられることもなかったため、メンタル的には全くきつくありませんでした。
業績に直結しない事務職ですが、毎日、開店前から開店後と走りまわる営業職の人たちの役に立ちたい思いでいっぱいでした。
また、来客・電話応対はもちろん感じよく丁寧親切に!がモットーです。
1コールで電話に出ることが鉄則でした。
どんなときにやりがいを感じましたか?
当たり前すぎる自分の業務に、「皆の役に立っているのか・・・どうなんだろう」と思っていました。
けれど、日頃の私の心掛けや思いが一緒に働くチームの皆に伝わっている嬉しいエピソードがありました。
一身上の都合により、退職することになったときのことです。
事情は分かるので退職することは仕方ないけれど、月に数日でも一日に数時間でも来てもらえると助かる。
賃貸部署の業績は、営業担当ではなく事務を誰がやっているかによって左右される。だから、できれば辞めて欲しくない。
など、声を掛けてもらえました。
もし、再就職を考えることがあったら真っ先に連絡ちょうだいね、即採用だから!と言って下さる上司もいました。
自分の仕事の出来具合が数字として明確にならない事務業務に対して、はじめて「やっていて良かった!」「無駄じゃなかった」と思える瞬間でした。
なにか特別な思い出はありますか?
それとは別にもうひとつ、賃貸業務の部署で仕事をしていて面白いことがありました。
そもそも物件を見ることが好きな私です。
事務職で働いていたときとは、別会社だったのですが、内見時の運転手として働いていることがありました。
営業担当とお客様と一緒に、内見というかたちで部屋探しに携わったことがあります。
そこでお客様に言われた一言、「あなたと物件巡りをしていると楽しいわ。まるで、家族や恋人と部屋を探しているみたい」という内容です。
これが、ひとりではなく複数のお客様からよく頂く言葉でした。
どうやら、お客様より私のほうが内見を楽しんでいたようです。
そのおかげもあり、私が同行する内見の成約率はかなり高かったみたいで、営業担当者たちにも喜ばれました。
数字に直結しない私の業務は、お客様や営業担当者たちに楽しんで喜んでもらえることが一番のやりがいです。
それを実感できたことが、とても良かったです。
多岐にわたる不動産事務職の仕事
上記のDさんのように、不動産事務職の仕事は非常に多岐にわたることが多くあります。
例えば、宅建の資格を活かした重要事項説明書の作成や入出金の確認に携わる経理分野、またDさんのように物件情報の入力や宣伝用のポップ作成などの業務もカバーすることがあります。
お客様へ物件を紹介すること以外の全てが範囲内とも言える事務職、アシスタントの仕事ですからマルチに活動することができる器用さとスピード感が重要です。
PC作業に不安がある、募集している企業での業務内容を詳しく知りたいなどがありましたら、事前にエージェントに確認をしておくことがおすすめです。
また、できることと出来ないことは事前に伝えておくと、入社後にスムーズに業務に取り組むことができるでしょう。