不動産業界ウラ話

不動産業界で働く魅力とは?賃貸仲介のリアルを経験者に聞いてみた!

こんにちは、不動産キャリア事務局です。

今回は、不動産業界の生の声を聞くために、業界経験者に仕事の長所や葛藤、仕事内容についてインタビューをしてきました。

インタビューに答えてくれたのは、以下2名です。

  • 学生向けの賃貸仲介会社女性営業としてバリバリ働かれていた不動産業界歴4年のAさん
  • 全国で100店舗以上出店している賃貸仲介会社で店長職もご経験された不動産業界歴15年のYさん

経験者だからわかる、賃貸仲介の魅力や葛藤部分を語っていただいていますのでぜひ、参考にしてみてください。

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賃貸仲介の魅力は「高収入」と「正当な評価」

賃貸仲介で働いていて良かったと感じる点は何ですか?

Aさん:やっぱり「給料」ですね。
繁忙期の1~3月は、1ヶ月で120万~130万円くらい稼げることもあります。
「何年勤めているから」「とか「この仕事ができるようになったから」といった年功序列ではなく、先月頑張った分が今月の給料になるという仕組みなので、成果がすぐに反映されます。
頑張った分のリターンが大きいので、モチベーションも上がりますね。
Aさん:もうひとつは、実力主義の評価制度です。
新卒で入社しても、研修を終えて独り立ちすれば、先輩と同じように成果を出せますし、それに応じた正当な評価を受けられます。
一見すると厳しい環境にも思えますが、他業界のような年功序列でモチベーションが下がるようなことがないのは魅力です。
不動産業界では、実績を出せば若いうちから責任のある仕事を任せてもらえるので、成長スピードが全然違います。
若いうちから裁量の大きい仕事に挑戦できるというのは貴重な経験ですし、大きなやりがいを感じます。

営業ノルマの現実

給与面だけでなく、正当な評価をしてくれるのは魅力的ですね!

でもその分、ノルマが厳しいイメージがあるんですが、実際はどうなんでしょうか?

Aさん:うーん、それはよく言われるんですけど、実際は「数字だけを追う営業」っていうよりも、人と物件をつなぐサービス業に近い仕事だと思います。
感覚的には、お客様の「新しい生活を一緒に探す」って感じが近いかもしれません。
賃貸仲介はお客様の数が多いので、一人ひとりに丁寧に対応していれば、自然と数字はついてくるんです。
だからこそ、目の前のお客様に寄り添って提案することが大切ですね。
最終的には、お客様との信頼関係をしっかり築いて、他社に負けないようにすることが成果につながると感じています。

さまざまな人との出会いが人生経験を豊かにする

お客様との信頼関係が大切なんですね。

実際にどんなお客様が多いんですか?

Yさん:本当にいろんなお客様がいらっしゃいますよ。
頑張って店長や幹部クラスまで昇進すると、普通なら出会えないような著名人と人脈ができることもあります。
Aさん:たしかに、人脈は広がりますよね。
店長になってからの人脈だけじゃなくて、日々いろんな職業のお客様と接するので、毎日が学びの連続です。
「住まい」って生活の基盤ですし、収入の中でも大きな支出になるので、なぜ引っ越すか、その背景を丁寧にヒアリングする必要があるんですよ。
新婚の方、離婚で住み替える方、生活が苦しい方、反対にタワーマンションに住むような富裕層まで、本当に幅広い。
他の仕事ではなかなか出会えないような方々と、深い話ができるのはこの仕事ならではだと思います。
いろんな人の人生や価値感に触れることで、自分自身の視野も広がりますし、人生経験が豊かになると感じています。

賃貸仲介営業は「女性の活躍」も多い

いろんな人との出会い貴重な体験ですね!

ちなみに、Aさんのような女性営業は多いですか?

Aさん:多いですよ!実は、お客様が女性の場合、「女性スタッフに対応してほしい」という声が意外と多いんです。
特に内見のときなんかは、「男性営業と二人きりはちょっと不安」と感じる方もいらっしゃるので、女性営業のニーズは高いですね。
それに、不動産業界は実力主義なので、性別に関係なく、成果を出せばきちんと評価されます。
住まい選びって、女性目線の提案が求められる場面も多いので、女性ならではの視点が活かせる仕事だと思いますね。

身体的にも精神的にも、ある程度のタフさは必要

男女問わず活躍できる仕事なんですね!

でもやっぱり、忙しいことも多いんじゃないですか?

Aさん:たしかに、繫忙期なんかは本当に忙しいです。
1日に部屋の鍵渡しを100件こなしたこともありましたよ。
Yさん:え、それ鍵、混乱しないの?
Aさん:うん、間違えたことあります(笑)。
だから、体力はけっこう必要かもしれません。
まあ、その分お給料もいいんですけどね。
Yさん:それに、深い話を聞くには、お客様に心を開いてもらうことが大事だから、精神力とか忍耐力も求められるよね。
Aさん:たしかに。でも、そういうのが好きって人も多いですよ。
「お客様と話すのが好き」「営業が楽しい」っていう人たちは、管理職にならずに現場にこだわってることも多いですし。
そういう人たちを見てると、本当にこの仕事好きなんだな~って思いますね。

賃貸仲介営業は未経験でもチャレンジできる

人と話すのが好きな人が向いているんですね!

未経験からでも転職できるものなんですか?

Yさん:全然大丈夫ですよ!実際、異業種から転職して活躍している人はたくさんいますし。
最初は物件の知識とか法律のこととか、分からないことも多いけど、現場で経験を積んでいくうちに自然と覚えていけますよ。
それに、先輩が案内に同行してくれる会社も多いので、未経験でも安心してスタートできる環境だと思います。
「未経験・無資格でも挑戦しやすい」ってよく言われるけど、実際ほんとにそうだなって感じますね。
Aさん:たしかに。私の友人にも「人と話すのが好き」とか「物件を見るのが好き」っていう理由で不動産業界に転職した人、けっこういます。
サービス業に近い部分もあるから、お客様と楽しく会話できる人は向いていると思います。
そういうタイプの人は、すぐに現場でも活躍できてる印象ですね。やっぱり魅力的な業界だと思います。

葛藤は物件が多すぎること

なるほど。体力や精神力も必要というお話がありましたが、頑張っても難しいと感じることってありますか?

Aさん:ありますね。私が一番難しいと感じるのは、「お客様の物件選びの選択肢が多すぎる」ことです。
今はインターネットで膨大な数の物件が見られるので、選択肢が多すぎて、お客様の意思がブレてしまうことが多いんです。
私たちも「これが一番いい」と思う物件を提案しますが、選択肢が無限にあるように見えるので、どこで折り合いをつけるかが本当に難しいですね。
Yさん:それは分かります。あと、お客様の理想を現実に近づけるのも、難しい部分です。
住まいって生活の基盤なので、みなさんこだわりがすごく強いんですよ。
「お風呂は絶対広くなきゃダメ」とか「コンロは4口必須」とか。
でも、インターネットには間違った情報や相場とズレた内容も多いので、それを信じてしまって理想がどんどん高くなってしまうこともあります。
たとえ相場に合った予算を提示されていても、こだわりが強すぎると、どうしても家賃が上がってしまうことも多いんですよね。
それに、審査の問題もあります。
例えば、収入の面で審査に通らない方もいれば、外国籍で収入が安定していても、日本語が話せないことを理由に断られてしまうケースもあります。
お客様と相場とのギャップを埋めるのも、お客様とオーナーとの間に立つ調整も、本当に難しいなと感じることが多いです。

賃貸仲介の実情は魅力と葛藤が共存する仕事だった!

業界経験者に、賃貸仲介の魅力や実際の苦労についてお話を伺いました!

賃貸仲介は、さまざまな人との出会いを通じて自分の人生経験を豊かにしつつ、しっかり稼げる仕事。

やりがいや成長を感じられる一方で、体力や精神力が求められる場面もあるなど、魅力と葛藤が入り混じったリアルな一面が見えてきました。

とはいえ、人と話すのが好きな人にはぴったりの仕事ですし、現場で楽しみながら働いている方も多いようです!

次回は、賃貸仲介営業の具体的な一日の流れや、不動産業界でのキャリアパスについて、さらに深堀りしていきます。

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この記事を書いた人
不動産キャリア事務局スタッフ
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