こんにちは、不動産キャリア事務局です。
「不動産営業に必要な資格はなに?」「不動産営業に活かせる資格を知りたい」
不動産営業の仕事をしている方、これから始めようとしている方はこれらの疑問を持っているのではないでしょうか?
仕事に活かしたり、転職時に有利になったりするためにはどの資格が役立つかを知っておくことが大切です。
この記事では、不動産営業で活躍するために必要な資格を8つ紹介します。
どの資格が必要かを理解して資格取得に挑戦してみましょう。
目次
不動産営業に必要な資格8選
不動産営業をするうえで必要な資格を解説を交えて紹介します。
資格によって活かせる場面や業務内容、合格率や必要な勉強時間も異なります。
自分が将来的に不動産業界でどのように活躍したいのかをイメージして選んでみましょう。
宅地建物取引士
不動産業界で最もメジャーな国家資格です。
不動産の建物や土地の売買、賃貸物件のあっせんなどを行います。
お客様が不動産の売買契約を結ぶ際に重要事項を説明する必要がありますが、説明できるのは宅建士のみです。
そのため、非常に需要が高く、宅建業者は従業員の5人中1人以上の宅建士の設置が義務付けられています。
また、不動産業界で活躍できれば他の業界より高収入を期待できます。
宅建を持っていると活躍の場が広がるため、最もおすすめの資格です。
合格率は約15%、必要な勉強時間は約300時間です。
マンション管理士
マンション管理士とは、賃貸物件管理のサポートやアドバイスなどのコンサル業務ができるようになる国家資格です。
マンション運営時の問題の解決、会計管理などをおこえるようになります。
資格の合格率は約10%と非常に難易度が高いです。
しかし、今後はマンションが増加していく傾向があります。
それにともない、マンションの管理組合や不動産管理会社などからの需要が高まる可能性があるため、おすすめの資格です。
ファイナンシャル・プランナー
ファイナンシャルプランナーは、税金、年金、保険などのライフプランに関するお金の専門家です。
不動産であれば、住宅ローンが当てはまり、住宅ローンの正しい組み方や将来設計について相談者の悩みを解決します。
マイホーム購入や転居、相続の際に発生するお金の問題は誰もが悩みます。
そんな方に対してファイナンシャルプランナーがアドバイスをして、経済的なサポートをすることが主な業務内容です。
ファイナンシャルプランナーの資格を取得できれば、不動産だけでなく金融についての知識も得られます。
また、自分でお金の問題を解決したり、有効なお金の使い方も得られます。
合格率は、3級で約70%、2級は約30%、1級は約10%です。
勉強時間は、3級で約100時間、2級は約200時間、1級は約300時間です。
司法書士
司法書士とは国家資格であり、行政機関に提出する書類の作成や審査請求を行う専門家のことです。
主に、不動産の登記、法人の登記の申請、裁判所・検察庁・法務局等に提出する書類の作成等を行います。
これらの業務は専門知識が必要なため、個人や法人から依頼を受けて代行します。
代行だけでなく依頼者からの法律に関しての相談も受ける場合があります。
試験合格率は4〜5%、必要な勉強時間は3,000時間です。
資格のなかでも最高難易度の資格であり、勉強時間も非常に多くの時間を要します。
時間に余裕のある方は受験指導校へ通うことをおすすめします。
管理業務主任者
管理業務主任者とは、マンション管理業者が管理組合に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や指導、管理事務報告などを行う際に必要となる資格です。
また、組合だけではカバーできない運営や管理業務なども行います。
近年では、マンションに住む人が増加傾向にあるため、需要が高まっている資格です。
マンション管理士と比較されることがありますが、管理業務主任者は管理会社に属して業務を行うのに対して、マンション管理士は管理会社に属さず業務します。
主に、住人同士のトラブル対応や大規模修繕計画の策定などが業務内容です。
試験合格率は約24%、必要な勉強時間は約300時間です。
賃貸経営不動産管理士
賃貸経営不動産管理士は、賃貸借契約後のトラブル対応や設備の管理を行います。
賃貸住宅管理に関しての知識を持っており、適切な不動産管理を行います。
賃貸経営に関する知識が得られ、賃貸時のトラブルにも的確に対応できるようになります。
2021年には国家資格として認められ、需要が高まっている資格です。
合格率は約30%と他の不動産専門資格と比べると難易度は高くありません。
それでも不合格の割合が高いため、しっかり勉強する必要があります。
必要な勉強時間は、約250時間です。
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターとは、建物内のインテリアについて計画し、より良い空間になるよう総合的にコーディネートする仕事です。
対応する建物は、個人住宅やオフィス、公共施設などさまざまで、依頼人と打合せを重ねて要望を具現化していきます。
要望を実現するためには、家具や壁紙、内装時に使う建材などの幅広い知識を持つことが重要です。
持っている知識を活かしてアイデアを実現させていきます。
試験合格率は約24%、必要な勉強時間は約300時間です。
不動産鑑定士
不動産鑑定士とは、物件の価値を鑑定するプロフェッショナルのことです。
物件の価値を知りたい人から依頼をもらい、適正な価値を鑑定する仕事です。
また、土地の使い方についてのコンサルも行うため、不動産全体に携われる資格です。
コンサルでは、建物の立地や構造、周辺環境などを調査して不動産オーナーに対して適切な利用方法をアドバイスします。
合格率は、短答式試験が約32%、論文式試験が約14%と難易度の高い資格です。
必要な勉強期間は1〜2年です。
資格を取得するメリット
不動産営業をするうえで資格は必要ありません。
しかし、資格を持っているとさまざまな恩恵を得られます。
「転職で有利になる」「資格手当を受けられる」などのメリットをそれぞれ解説を交えて紹介します。
メリットを理解して資格取得に励みましょう。
転職で有利になる
転職時に資格の有無は採用結果に大きく関係します。
資格を持っていれば、不動産や法律関係のことなどの知識をアピールできるため有利に働きます。
不動産関連の資格を取得するためには、かなりの努力と時間を要します。
そのため、「本気度」「意欲」「向上心」「計画性」などもアピールできます。
いくら熱心に言葉でアピールしても、履歴書の資格欄が空欄では説得力がありません。
自分に必要な資格を取得して転職時に活かしましょう。
独立開業に役立つ
将来的に独立を考えている方は、資格を持っておくことをおすすめします。
複数の資格を持っていれば、幅広いお客様のニーズに対応できて活躍の場も広がります。
専門知識を多く持っているという証明にもなるため、お客様に信頼される要因にもなります。
独立した場合は、自分で仕事を取る必要があります。
専門知識があるということを証明できれば効率よく営業できるため、独立を考えている方は資格をいくつか取得しましょう。
資格手当を受けられる
会社によっては、資格を持っていることで特別手当を受けられる場合があります。
金額は会社によって異なりますが、年収を上げるためにも資格は有効です。
また、資格取得支援制度を導入している会社もあります。
入社後に資格を取得しようと考えている方は、制度を利用すれば取得に関する費用を会社が負担してくれるため、効率よく進められます。
まだ入社前の方であれば、事前に手当や制度があるかを確認しておきましょう。
社内で優遇される
会社側が求めている資格を持っていると、転職時や給与面で優遇される場合があります。
難易度が高く専門性のある資格であれば他の社員より給与が良くなったり、転職時であれば採用率が上がったりする可能性があります。
優遇がないにしても、不動産営業をするうえで資格を持っていて損はありません。
専門の知識をつければ仕事の幅も広がり、結果を出せば評価につながります。
まとめ
不動産営業で活躍するための資格8選を紹介しました。
資格によって使う場面や活躍できる業務内容などが異なります。
それぞれの資格の内容や特徴を理解して、自分に必要な資格だけを選んで取得することが重要です。
不動産関連の資格は他の業界の資格より難易度が高く、勉強時間も多く要します。
せっかく取得できても、その資格が自分の仕事において必要なければ非常にもったいないです。
「本当にこの資格は必要だろうか」と考えるようにしましょう。
資格を取得できれば恩恵が大きく、収入が大きく増えることもあるため取得する価値は大いにあります。
将来設計を計画して、自分に必要な資格を選びましょう。