不動産業界ウラ話

不動産業界経験者に聞く!賃貸仲介のホントのところ2~仕事内容とキャリア像~

こんにちは。不動産キャリア事務局です。

前回に引き続き、業界経験者にインタビューをさせて頂きました。

不動産業界経験者に聞く!賃貸仲介のホントのところ1 ~魅力と葛藤~こんにちは。不動産キャリア事務局です。 今回は、不動産業界の生の声を聞くために業界経験者に仕事の長所や葛藤、仕事内容についてインタ...

学生向けの賃貸仲介会社女性営業マンとしてバリバリ働かれていた不動産暦4年のAさんと、全国で100店舗以上出店している賃貸仲介会社で店長職もご経験された不動産暦15年のYさん、今回は仕事内容とキャリア像についてお話して下さいました。

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お客様相手以外にも様々なことをするのが賃貸仲介の営業マン

賃貸仲介の営業の方ってお客様相手にお話しているイメージがありますけど、お客様が来店されてない時はどんなことをされているんですか?

Yさん:待ってるだけじゃなくて、店の前で看板見てる人に話しかけに行ったりもする。あと企業と提携してお客様を紹介してもらってる会社だとその会社とのやりとりとか、電話でお客様の開拓とかも。
Aさん:表にでてる物件情報って全部営業マンが作ってるんだよね。現地にいって写真を撮ったり、図面をメモしてきてそれを専用のソフトを使って書いたりして作成している。
賃貸仲介の営業で大切なことは自分の会社のエリアの全物件をしっかりと取り扱えるようになることなんだ。だから、他社が管理している物件でもエリアにあるものには1回は見に行くし、家主の方や管理している会社と会ったり、その物件の資料を用意したり、自分たちの足でまだ取り扱ってない新しい物件の情報を収集したりもする。
Yさん:お客様からもらった入居関係の書類を実際に家主の方に届けに行くのも営業マンがするからね。こんなお客さんがいるけれど家賃あと5千円だけ下げてもらえませんか~って交渉したりもするし、書類に判子をもらったり…ついでにお土産とかもらうこともある(笑)

不動産の営業は一期一会

営業マンが本当にいろいろなことをするんですね。その街や住んでる方々とかなり密着した仕事ですよね。反響営業とか書類処理って言葉で聞くとルーチンワークで退屈って思ってしまってたんですが…その点ってどうなんでしょう。

Aさん:退屈なことはないですよ(笑)。確かに、全体の流れとしては「会って、紹介して、入居して」って同じことに見えるのかもしれないね。でも、毎回初めて会う人だから同じことが起こることは絶対にない。毎日いろんな人に会って何かが起こるし、毎回がとても新鮮。

お客様と毎回初対面というのは他業界ではあまりないかもしれませんね。リピーターのお客様とかはいないんでしょうか。

Yさん:ちゃんとお客様のことを考えて丁寧に仕事をしていれば、リピートしてくれたり紹介してくれたりというお客様は結構いるよ。初めての一人暮らしのお手伝いから始まって、成長して稼ぎ手になってきたから部屋をグレードアップしたい、結婚したから広い物件に引っ越す、今度は賃貸ではなくて家を買いたいとか、長い間リピートしてくれるお客様もその方本人以外にも、ご友人やご家族を紹介してくれたりとかもあるし。

業界内での横の関係は良い

不動産会社ってよく他店舗が近くにあったり並んでいたりすると思うんですが、お客様の取り合いとかで関係が悪かったりすることはないんでしょうか

Aさん:お客様の取り合いというよりは、同業他社だから情報交換や鍵の貸し借りをしたり協力して基本的には仲が良いと思う。
Yさん:地域によっては土地柄、新しいものを受け付けないところがあったりもするけど、基本店同士がライバル関係で~というよりかは個人の相性とか人と人の関係によるかな。

紹介する物件先など同じところに出入りしたりするんでしょうし、同業他社での仲がよいのはいいことですね。社内での人間関係とかは会社にもよるんだと思いますが・・・不動産会社の店長の方って普段どんなことを気にされているんですか?

Yさん:店をまとめるわけだから、やはり売上。次はどこの商圏に攻めるかとかも考えたりしているね。売上の次には人の面かな。この社員が成長するためにはどうすればいいだろうかとか、次に店をだすときには誰にまかせようかなとか。優秀な社員はヘッドハントや独立で抜けてしまうことが多いから、この社員はいつまでいてくれるだろうかなんてことを考えていたり。

不動産業界でのキャリア像

ヘッドハントや独立ですか。やはり不動産業界の方は独立される方が多いのでしょうか。キャリアステップはどのように踏まれるのでしょう?

Yさん:優秀な人材の引き抜きは良くある。だから業界内での人の動きは結構ある。賃貸仲介、売買、管理とか不動産業界内でも様々な部門があると思うんだけど、1つの部門にいても自然と他の仕事に触れてしまう。賃貸仲介の営業をしていても、お客様が買うか借りるか迷っていたりして、売買の知識が必要になったり、仲介していたらオーナーに気に入られて管理を任されたり。そうやって他部門の知識を身につけて仲介から売買、管理、リフォームとステップアップしていく人が多い。自分で稼げるようになってきたら独立を考える人が多いね。
Aさん:大手の不動産会社だと資格でステップアップをしていく人もいるね。宅建から始まって、ファイナンシャルプランナーや管理業務主任者、ビル経営管理士など自分の関心や興味のある分野の資格を取得していく。不動産って相続とか投資とか結構金融と関連があるから前は銀行に勤めてた不動産営業マンとかも意外と多かったりする。

まとめ

いかがだったでしょうか。

不動産営業はオーナーやリピートしてくださるお客様、そうした方々が住んでいる街に密着している仕事なんですね。賃貸仲介の営業でも他部門の仕事に自然と触れたり、資格を取得したりとキャリアアップが明確なのも魅力のひとつかも知れません。

インタビューに答えてくださったYさん、Aさん、ありがとうございました。

当コラムでは、今後も不動産業界に従事している方を中心に、インタビューを公開していく予定です。

不動産業界への転職・就職をお考えの方は、是非チェックしてください。

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この記事を書いた人
不動産キャリア事務局スタッフ
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