不動産業界の仕事を知ろう

プロパティマネジメントとは?業務内容と有利な資格・スキルも徹底解説!

こんにちは、不動産キャリア事務局です。

賃貸管理業務の中でも、ちょっと特殊なプロパティマネジメント業。

近年、人口減少による賃貸物件の空室増加によって、注目を集めている職種です!

しかし、「アセットマネジメント(AM)」や「ビルディングマネジメント(BM)」など似たような言葉も多く、違いが分かりにくいですよね。

今回は、プロパティマネジメント(PM)について徹底解説いたします。

不動産賃貸管理業で、キャリアアップを目指す人には読み応えのある記事になっています。

ぜひ最後までお読みください。

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プロパティマネジメント(PM)とは?

プロパティマネジメント(PM)の役割は、不動産の資産価値を向上させることです。

不動産オーナーやアセットマネージャーに代わり、物件の運営戦略を立案・実行します。

対象となる物件は、オフィスビルや商業施設、賃貸住宅などさまざまで、具体的な業務内容には

  • テナント対応
  • 修繕計画の策定
  • 家賃の微収
  • クレーム対応

など、多岐にわたる実務が含まれます。

そのため、PMには不動産運営に関する幅広い知識と豊富な経験が求められます。

なお、プロパティマネジメント業務を担う人は「プロパティマネージャー」と呼ばれています。

プロパティマネジメント(PM)は注目されている職種!

プロティマネジメントが注目されている背景には、日本の人口減少があります。

総務省が公表した2024年1月1日時点の人口動態データによると、日本の人口は2009年をピークに減少傾向が続いています。

人口が減少すると、賃貸物件の需要も落ち込み、不動産オーナーは空室率の上昇リスクに直面します。

空室を埋めるために賃料を下げる選択肢もありますが、収支が赤字になってしまえば、不動産運用の意味がありません。

このように、不動産経営が年々難しくなっていることから、不動産の収益性を維持・向上させる専門家として、プロパティマネジメントが改めて注目されています。

一般的な賃貸管理業との違い

注目されているプロパティマネジメントですが、近年では「賃貸管理業」と「プロパティマネジメント業」の違いが曖昧になってきています。

企業によっては、賃貸管理業であってもプロパティマネジメントと表現する場合があります。

混同しないように、両者の目的の違いを理解しておくことが大切です。

  • 賃貸管理業:資産の維持を目的とした日常的な管理業務を行う
  • プロパティマネジメント業:賃貸管理に加え、不動産の資産価値を中長期的に高めるための戦略的な運営を担う

プロパティマネジメント(PM)会社の立ち位置

不動産の資産価値の向上という役割を果たすため、プロパティマネージャーの業務は非常に多岐にわたります。

そのため「プロパティマネージャー=激務」と言われることもあります。

ただし、すべての業務を一人で担うわけではなく、業務ごとに部署が分かれていたり、一部は外部に委託されている場合もあります。

ここでは、プロパティマネジメント会社が不動産運用の中でどのような立ち位置にあるのかをご紹介します。

アセットマネジメント(AM)との関係

プロパティマネジメントと密接に関係する職種に、アセットマネジメント(AM)があります。

プロパティマネジメント会社は、不動産オーナーやアセットマネジメント会社から業務を委託され、物件の運営・管理を担います。

AMが物件全体の運用戦略や収益計画を立てる「戦略担当」だとすれば、PMはその方針に基づき現場での管理を遂行する「実務担当」と言えるでしょう。

両者は連携し、不動産の資産価値向上に取り組んでいます。

アセットマネジメント(AM)との関係

プロパティマネジメント(PM)の主な業務内容

ここでは、プロパティマネジメントの代表的な業務を分かりやすくご紹介します。

リーシングマネジメント(LM)

物件の空室を埋めるため、テナントや入居者を募集・誘致する業務です。

不動産仲介会社と連携し、物件の魅力を伝える工夫をしたり、周辺の家賃相場を調査しながら適正な賃料を設定します。

ビルマネジメント(BM)

建物の安全性・快適性を保つための業務です。

具体的には、

  • エレベーターや空調の点検
  • 清掃
  • 警備

などの手配・管理などがメイン業務です。

突発的なトラブル(水漏れ、停電など)があったときの対応もあるため、臨機応変な対応力が求められる業務です。

コンストラクションマネジメント(CM)

修繕やリノベーションなど、建物に関する工事全般の管理業務です。

  • 工事計画の立案
  • 業者の選定
  • 予算・スケジュールの管理

など、幅広い業務を担当します。

入居者対応

入居・退去に関わる契約手続きや、クレーム対応などを行います。

入居者満足を高めることで、物件の評価や稼働率の維持につながる重要な業務です。

請求・出納業務

家賃や共益費などの請求、入金管理、未納の督促、オーナーへの送金・報告などを行います。

正確な金銭管理は、オーナーと入居者の信頼関係を支える要となります。

プロパティマネジメント(PM)に活かせるスキルとは

業務範囲が広いプロパティマネジメントでは、さまざまなスキルが活かされます。

また、業務に役立つ資格もあるため、キャリア形成の参考にしてください。

コミュニケーション力

入居者、オーナー、業者など多くの関係者と関わるため、円滑な対応力が求められます。

交渉の場も多いので、人とのやり取りが苦にならない人がおすすめです。

調整力

修繕やトラブル発生時に、関係各所とスケジュールや役割を調整する力が必要です。

「この作業はいつまでに、誰に頼むか」などを考え、スムーズに進めることができると信頼にも繋がります。

学習意欲

法令知識、建物構造、金銭管理など幅広い知識が求められるため、常に学ぶ姿勢が重要です。

契約書の作成では法律知識を求められたり、金銭管理で細かな数字を扱ったりと、勉強や数字に苦手意識がない方が向いています。

プロパティマネジメント(PM)で有利になる資格とは

プロパティマネジメントは資格がなくても始めることができる仕事ですが、持っていると信頼度がUPする資格もありますのでご紹介します。

宅地建物取引士

契約関連の知識が身につき、不動産全般の理解が深まります。

また、不動産業界の中でも代表的な資格ですね。

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収支報告や会計に関わる場面で、会計の基礎知識があると評価されます。

資産価値を高めるプロパティマネージャーを目指そう!

プロパティマネジメントは、地道な仕事が多いですが、「不動産の資産価値を高める」というやりがいのある仕事です!

うまくいっていなかった物件運営も、プロパティマネージャーの変更をきっかけに改善し、物件を高値で売却できたケースもあります。

そのため、優秀なプロパティマネージャーには運営依頼が集まりやすく、アセットマネージャーなどへのキャリアアップも期待できます。

業務範囲が広い分、あなたの得意分野が活かせる場面もきっと見つかるはずです。

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この記事を書いた人
不動産キャリア事務局スタッフ
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