不動産業界ウラ話

【不動産業界ウラ話】街の賃貸仲介店舗で働くうちに、リフォームにも詳しくなる!?

こんにちは、不動産キャリア事務局です。
今回は賃貸仲介として働いているうちに、リフォームの知識も付く不動産業界のウラ話をご紹介します。

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不動産業界ウラ話

不動産業界で働く人のリアルを追いかける「不動産業界ウラ話」コーナー。

今回は、賃貸仲介店舗で働いた経験のあるCさんにインタビュー。

「不動産業界で働いていたときに、面白かった経験はありますか?」というお話を聞きました。

Cさんは「街の不動産屋」と呼ばれるような、小さな不動産店舗に勤務されていました。

駅前にあるフランチャイズのお部屋探しができる賃貸仲介店舗をイメージしていただくと良いでしょうか。

少人数だからこそ経験できる様々なお話、貴重です。

答えてくれた方

Cさん・男性
賃貸仲介店舗に勤務
企業規模は10人未満、当時の最終年収は500万ほど。

よく耳にする「街の不動産屋さん」で働くことは、どんな感じですか?

私は不動産屋の中でも小規模会社に勤めていたため、多くの業務に携わる機会がありました。

いわゆる「街の不動産屋」と呼ばれるような少人数で運営している賃貸仲介の会社です。

不動産店舗はこうした数人~数十人で運営している小さな会社が多いのではないでしょうか。

大手の看板を掲げていてもそれはフランチャイズ加盟で、加盟している会社はそれぞれが小さな企業というのはよくある話です。

そうした小規模な企業で勤務してきた中で特に覚えているのが、賃貸物件のオーナーとの折衝や分譲マンションの管理組合の会議での提案などです。

小さな会社ですから、社員それぞれが携わる業務も色々なものがあります。

賃貸仲介店舗と言ってもお部屋を借りに来るお客様の案内、接客だけではなく書類の作成業務や物件の仕入れなども仕事となります。

加えて、地域に根付いた不動産店舗の場合は物件のオーナー様とも話す機会が増えます。

借り手が付かない賃貸物件で、やっとの思いでオーナーを説得し大規模リフォームしたのに、それでも借り手が付かない時には本当に辛い経験でした。

単なる「借り手探し」だけでは終わらない仕事

実は、物件としてはとても良いものなのに築年数や立地などホームページや資料上で見える数値的な要素から、なかなか借り手がつかない物件というのは意外に存在します。

見てもらえばわかると思うのですが、まずそこにご案内するお客様を探さなければなりません。

退去してから時間が経つと、オーナー様も不安になりますし収益性も低下していきます。

ましてや、その時はリフォームに100万円以上のお金をかけた訳ですからオーナー様も早く回収したいわけです。

新築分譲マンションなら大きく宣伝しても元は取れますが、中古の賃貸物件だとなかなかそうはいきません。

どうにかできないかと頭を悩ませて、リフォーム屋とタイアップしてやっと広告を大々的に打って入居者を獲得したのを覚えています。

ただ、そのリフォームのお陰で家賃を下げる事無く次の入居者を見つけることができたのでオーナー様も大喜び。

不動産屋としても面目が立つし、リフォーム屋も仕事が出来る訳でホッと一息つくことができました。

その後も、リフォーム屋ともオーナー様とも「このパターンでやっていこう」と話が付きました。

新しい入居者を獲得するために、立場はそれぞれ違いますが3者とも真剣です。

何度も打ち合わせを重ねてリフォームの案を検討しました。
結果的に、うまくいきました。

担当したのは築18年ほどのマンションですが、退去する度に大掛かりなリフォームを行いました。

まずはキッチンをシステムキッチンに変更。

ユニットバスの入れ替えはもちろんのこと洗面台の入れ替えをしたり、単なる蛇口からシャワーヘッドへの交換と昨今の入居者の好みをリサーチし、リフォームの提案を行います。

やはり、水周りが新しくなっていると見る方も嬉しさが増しますし、安心して暮らしていただけます。

壁紙や床も「このままでもいけるかな」というところをきちんと張り替えます。

そうしていくと、これまでは退居後に何か月も空室が続くマンションだったものが、すぐに次の入居者が決まるようになるのです。

不動産屋としてこうした案件で結果を出せると、オーナー様にもリフォーム屋にも喜んで貰えて満足でした。

1つの仕事から広がる人脈と縁

同じ方法で、古い物件を持ってるオーナー様とは幾度も話をさせて頂きました。

リフォームだけでは間に合わず、大規模修繕工事を行う物件もありました。

実際にお部屋を探している人を案内してその部屋に対する生の感想を聞く訳ですから、その声はオーナー様にきちんと届けなければなりません。

時には厳しいお声を借り手側からもオーナー様からもいただくことがありますが、大きな会社ではきっと経験できないことだろうなと思います。

お客様やオーナー様との距離が近く、一緒に考えるということは大変ですがとても刺激的な毎日です。

時には、リフォーム屋に退去の立ち合いに同席して欲しいとお願いをすることもありました。

そしてその場で、退居清算の見積もりを出して欲しいと。

このリフォーム屋がもともとはハウスクリーニング屋だったため、退去時のお部屋の状態からこれは落ちる汚れかどうか判断できるのです。

快く引き受けてくれました。リフォーム屋もここで提示した金額がリフォーム代金になるので見落しなんかがあってはいけません。

一つのリフォームをきっかけに、思わぬ縁がつながって仕事の幅が広がったり人脈が広がったりすることがあるのが、この営業の面白いところだと思います。

みんな、それぞれの持ち場や立場で真剣に取り組めばいい結果が出やすい事を学びましたし、今でもとてもいい経験だったと思っています。

賃貸仲介に留まらない経験がその後のキャリアアップに活きる

賃貸仲介営業は、はじめましての多い職種です。

そしてお部屋を探しに来る人やリフォーム業者、管理会社、オーナー様など様々なジャンルの人との出会いがあります。

業務を通じて自分の知識が広がり経験値が上がって、提案の幅が広がったりその後のキャリアアップに役立ったりとすることも特徴のひとつでしょうか。

また、少人数だからこそ経験できる仕事の幅というものもあります。

業務内容が多岐にわたるため大変なところもありますが、何にでも挑戦してみたい好奇心の強い方や同じことの繰り返しではなく刺激のある仕事を探している方にオススメかもしれません。

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この記事を書いた人
不動産キャリア事務局スタッフ
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