こんにちは、不動産キャリア事務局です。
プロパティマネジメント(PM)は、不動産オーナーに代わって、物件の収益を向上させる仕事です。
対象になる物件は、オフィスビルや商業施設、賃貸住宅などさまざま。
仕事内容は、入居者の募集・建物のメンテナンス計画・収支の管理など、多岐にわたります。
業界内では「プロパティマネジメントは激務」という声も少なくありません。
ではなぜプロパティマネジメントは多忙と言われるのでしょうか。
本記事では、プロパティマネジメントの体験談や激務と言われる理由、向いている人などを紹介します。
※今すぐの転職をお考えでない方でもご登録・相談可能です。
目次
【体験談】プロパティマネジメントは激務?きつい?SNSやYahoo!知恵袋の声を紹介
プロパティマネジメントの現場では、実際にどのような声が上がっているのでしょうか。
X(旧Twitter)とYahoo!知恵袋に寄せられた声を紹介します。
マジでプロパティマネジメント課はきつい
若いビルメン(35歳以下)であればオーナ側へのキャリアアップで200万アップくらいは十分可能かと思います。 プロパティマネジメントへのキャリアアップはこれよりさらに給料高いですが反面激務なので、オーナー側施設管理もしくはプロパティマネジメントでも親会社や同グループ主体の会社が良いです
当社の若きマネージャーO氏
高卒で入社し、
現場激務から成り上がってきた。
現場の物件巡回から、
マンスリー物件の運用、
賃貸仲介(リーシング)経験し、
賃貸管理(プロパティマネジメント)へ。
数々のカオス状態を共に生き抜いてきた。
元々器用なタイプではないが、
圧倒的量を経験することで、
同世代では群を抜いて成長してきた。
私と連携し、
売買仲介業務もこなす万能プレイヤー
20代半ばにして、
結婚しお子さんもいて、不動産も購入済。
このまま当社で正しく努力を続ければ、明るい未来が待っていることは私が保証する。
コンサルと聞くと敷居が高く感じるが、
とにかく量をこなしながら、自分の頭で考え続けていけば、彼のように3-5年で自分自身の価値を圧倒的に高めることができる。
当社はインセンティブもあるが、
固定給で実力を評価することを重視している。着実に実力をつけていけば、安定した高収入が確保でき、顧客の為の仕事に集中することができるようになる。そして当然、歩合給に左右されないので、金融機関の評価も高く、自身でも不動産を購入しやすい。
当社の業務は、
量もさることながら、
質を要求されることも当然多い。
だが、彼のように努力すれば、誰でも明るい未来を獲得できるようになる。
若い人たちは、
安定、知名度、休日の多さ、勤務時間など、仕事の本質から外れた部分を重視するのではなく、自分達の置かれた社会的状況を理解し、当社のように『将来への勝算』が見える会社で働くことを推奨する。
経験者です。
その管理会社の規模(管理戸数)によってだいぶ違ってきますよ。
管理戸数が多ければ当然に業務内容やその頻度は高まります。
例えば入居者からの問い合わせの電話やメールも管理戸数が多ければその数も多くなります…内容の種類も増えますよね。
私は小規模と中規模の管理会社で勤務経験ありです。
小規模の管理会社ではそこまで入居者からの問い合わせは多くなかった…でも中規模の管理会社は結構な頻度で問い合わせがありましたね。大変でした。
メンタル弱い人は向いてないと思います…この職業…
入居者の中にはクレーマー的な人も多い…怒鳴られたり強い口調で話してきたりする人います。原状回復の費用で揉めてトラブルになることも多々あり。
賃料管理もするでしょうから当然に督促業務もあります。
滞納者にしつこく電話して入金を促す…これ結構キツイです。こちらが下手に出たら舐められるし…強く言い切ることが必要。
控えめで大人しい人には出来ない業務です。
この仕事は入居者への「情」は一切捨ててある意味で「冷酷」になる必要があります。あなたの「お客様」は入居者ではなく「貸主(オーナー様)」なのです。その辺の切り替えをしっかり出来ないとどっちにも(入居者と貸主)良い顔して板挟み状態になるのです…優しい人には不向き仕事なのです。
小規模な管理会社であれば優しい人には向いてますね。
私がそうでしたから…中規模以上になると大変でした…私のような「入居者の方を大事にしよう!」と考える人は墓穴を掘ります。
引用元:Yahoo!知恵袋
X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋の体験談を分析すると、プロパティマネジメントが激務と言われる理由は以下3点に集約されます。
- 膨大なマルチタスク
- 板挟みのストレス
- プロとしての割り切りや交渉スタンス
しかし、これらはすべての企業に共通するわけではなく、管理戸数や物件の種類、親会社の有無によっても大きく環境が異なります。
管理戸数が少なく、オーナーとの信頼関係構築にじっくり時間を割ける企業もあれば、中大規模の物件を扱い、スピード感と交渉力を求められる企業もあるのです。
同じ職種であっても、選ぶ企業によって業務の量や働き方は驚くほど変わります。
「プロパティマネジメントは激務」と一括りにするのではなく、自分のライフスタイルやキャリアプランに合う企業を見極めることが重要です。
プロパティマネジメントが激務と言われる5つの理由
プロパティマネジメントが激務と言われる、具体的な理由は以下の通りです。
- 業務の幅が広くマルチタスクが必須
- 対人関係の調整とトラブル対応の多さ
- ミスが許されない厳格な資金管理
- 物件数に対する担当者の負担
- 突発的な事態への24時間対応の不安
それぞれ詳しく見ていきましょう。
業務の幅が広くマルチタスクが必須
プロパティマネジメントは、一人で担当する仕事の範囲が広いため、常に複数の作業を同時に進めなければなりません。
入居者募集から工事の立ち会い、契約事務やオーナー報告まで、すべてが連動しているからです。
【プロパティマネジメント|1日の流れの例】
08:40:出社・朝礼|夜間の緊急トラブルや会社への問い合わせがないか確認。
09:30:空室チェック|現地でリフォームの打ち合わせ。
11:30:事務作業|オフィスに戻り、PCにデータの入力。
12:00:お昼休憩
13:30:会議|仲介会社と連携し、空室を埋めるための打ち合わせ。
15:00:オーナー様を訪問|管理サービスの報告と提案。
17:00:管理|入居希望者の審査や、滞納者への電話督促。
18:20:退社
現場とオフィスを往復しながら、刻々と変わる状況に対応する力が求められます。
突発的なトラブル対応も珍しくないため、優先順位を素早く判断し、タフに動き続ける必要があります。
対人関係の調整とトラブル対応の多さ
プロパティマネジメントは、オーナー・入居者という利害関係が異なる二者の調整が必要なため、精神的にきついと感じることがあります。
オーナーの収益最大化と、入居者の満足度向上という間で、常に最適解を出さなければならないからです。
たとえば、入居者から「エアコンが壊れたから、今すぐ新品に交換してほしい」と要求されても、オーナーからは「まずは修理で安く済ませたい」と言われることがあります。
板挟みの状態で解決案を提示し、両者に納得してもらうため、精神的に疲れると感じる人もいるでしょう。
ミスが許されない厳格な資金管理
プロパティマネジメントはオーナーの大切な資産を預かるため、1円の計算ミスも許されません。
家賃の回収や工事費の支払いなど、お金の管理がオーナーとの信頼関係に直結するからです。
家賃滞納者への督促業務が含まれることもあり、毅然とした態度で臨まなければなりません。
数字の正確さと、精神的な強さが同時に求められます。
物件数に対する担当者の負担
一人の担当者が抱える物件数が多すぎると、戦略を立てる余裕がなくなり、作業に忙殺されることがあります。
管理戸数が増えることに比例して、トラブルや事務手続きの数も増えるからです。
たとえば、マンション10棟の担当では月数件だった退去手続きが、50棟になると原状回復の立ち会いや清掃手配が増えるのです。
本来は収益向上のための企画を出すべきファシリティマネジメントが、目の前のルーティンワークだけで手一杯になってしまうこともあります。
突発的な事態への24時間対応の不安
プロパティマネジメントは、対象物件の水漏れや火災、鍵の紛失など、緊急事態への対応も仕事のひとつです。
いつなにが起こるかわからないという状態に、不安を感じる人もいます。
休日でも社用携帯を離せず、着信があれば現場に行かなければならなかったり、夜間のトラブル対応で寝不足のまま翌朝出社したりする場合もあるのです。
夜間はコールセンターへ外注する企業も増えていますが、社員が直接対応しなければならない企業では、休日でも気が休まらない場合があります。
プロパティマネジメントが向いている人
激務と言われるプロパティマネジメントの仕事を続けていくには、仕事のスタイルと自分の性格がマッチしているかが重要です。
プロパティマネジメントに向いている人は、以下の通りです。
- 高い調整力とコミュニケーション能力がある人
- 責任感が強く自ら計画を立てて動ける人
- 数字に基づいた分析や提案が好きな人
- 知的好奇心が旺盛で学び続けられる人
それぞれ詳しく紹介します。
高い調整力とコミュニケーション能力がある人
立場の違う人たちの間に立ち、円満な解決策を見つけるのが得意な人は、プロパティマネジメントに向いています。
入居者の不満を丁寧に聞き解決しながらも、オーナーの利益もしっかり守る調整が必要だからです。
日常的にも「Aさんの言い分もわかるけど、Bさんの事情もわかる」「両者が納得する着地点を伝えられる」といった立ち回りができる人は、プロパティマネジメントの資質があります。
このような交渉を楽しめるコミュニケーション能力のある人は、この仕事で活躍できるでしょう。
責任感が強く自ら計画を立てて動ける人
責任感が強く、率先して計画を立てられる人にプロパティマネジメントは向いています。
プロパティマネジメントは、オーナーの貴重な資産を預かる立場にあります。
「もしこれが自分のものだったらどう管理するか?」という当事者意識を持てるかどうかが、プロとしての信頼を分けるからです。
また、業務範囲が多岐にわたるため、誰かの指示を待つのではなく、自らタスクの優先順位をつけ、スケジュールを組み立てる力が欠かせません。
膨大な業務をパズルのように整理し、一つずつやり遂げられる人は、プロパティマネジメントに適しているでしょう。
数字に基づいた分析や提案が好きな人
プロパティマネジメントが向いているのは、市場の動きをデータで捉え「どうすれば利益が上がるか」を論理的に考えられる人です。
仕事内容は物件の管理だけでなく、収益を向上させることだからです。
感覚ではなく数字で根拠を示すことが、オーナーを説得することにつながります。
経営的な視点を持てる人は、プロパティマネジメントとして高く評価されるでしょう。
知的好奇心が旺盛で学び続けられる人
プロパティマネジメントは知的好奇心が旺盛で、学ぶのが好きな人に向いています。
法律・建築・税務など、幅広いジャンルの知識を吸収する必要があるからです。
プロとして適切なアドバイスを行うには、常に最新の情報にアップデートする必要があります。
毎日新しい知識を得るのが楽しいと思える人は、専門性を武器にどんどん成長できます。
プロパティマネジメントの将来性とキャリアパス
プロパティマネジメントは、将来性が期待できる職種です。
人口減少が進む日本では、不動産を維持するだけでは収益が上がらないためです。
プロパティマネジメントの仕事は管理だけではなく、オーナーに代わって物件の資産価値を高めることができるため、ますます需要が高まっています。
プロパティマネジメントとして実力をつけた後は、以下の職種へのキャリアアップも期待できます。
- アセットマネジメント:オーナーに代わって不動産の投資判断をし、物件の収益を最大化させる仕事。
- 不動産コンサルタント:相続や土地活用などの悩みに対し、解決策を提案するアドバイザー。
- 開発ディレクター:どんな建物を建てるか企画し、完成までの全工程を統括するプロジェクトリーダー。
仕事で培った調整力と経営視点は、不動産業界のどの分野でも通用するでしょう。
プロパティマネジメントの年収
doda 平均年収ランキングによると、プロパティマネジメントの平均年収は約528万円です。
年代別の平均年収は以下の通りで、経験を積むごとに年収が上がる傾向があります。
- 20代:436万円
- 30代:560万円
- 40代:630万円
- 50代:681万円
現場での調整や管理実績が評価されやすく、キャリアを重ねることで安定した高年収を目指せます。
引用元:doda 平均年収ランキング
プロパティマネジメントのホワイト企業の見極め方
プロパティマネジメントの仕事を長く続けていくには、企業選びが非常に重要です。
転職先を選ぶ際は求人票を参考に、ホワイト企業かブラック企業かをしっかりと見極めましょう。
| ホワイト企業 | ブラック企業 | |
| 残業時間 | 「平均20時間」などと具体的で、超えた分の支給を明記。 | 「みなし残業45時間分を含む」など上限が極端に多い。 |
| 休日・夜間対応 | 「コールセンター外注あり」「当番制(手当あり)」 | 明記なし、もしくは対応の有無が曖昧。 |
| 振替休日 | 休日出勤時は振替休日を取得と明記。 | 振替休日の明記なし。 |
| 年収構成 | 固定給が高く、賞与の実績が具体的。 | 「歩合給あり」「モデル年収1000万」など営業職に近い。 |
不動産キャリアは不動産専門の求人・転職サイトのため、各企業の内部事情をお伝えすることが可能です。
求人を探す際も「離職率5%以下」「残業少ない」「ノルマなし」など、細かな検索ができるので、ブラック企業を避けられます。
さらにエージェントによるキャリア支援や、条件の良い非公開求人のご紹介もできます。
「転職したいけれど、ブラックだったらどうしよう……」と不安に思っている人は、ぜひ不動産キャリアにご相談ください。
まとめ
プロパティマネジメントが激務と言われるのは、業務の範囲が広いことや、トラブルが起こったときの複雑な対人関係の対応にあります。
ただ、企業によって管理戸数や物件の種類、休日や夜間対応が異なるため、プロパティマネジメントがすべて激務というわけではありません。
大切なのは無理な働き方を強いる環境を避け、成長できるような企業を選ぶことです。
ぜひ不動産キャリアを活用し、安心して専門性を身につけられる理想の職場を見つけましょう。
※今すぐの転職をお考えでない方でもご登録・相談可能です。

